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【海外ムエタイ】福田海斗、ベテラン強豪ノンユットに善戦も判定負け=ラジャダムナン ・セミファイナル

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2019/12/09(月)UP

福田(左)はベテラン強豪の相手を下がらせる場面もあったが惜敗

『スック ワンギントーン』
2019年12月2日(月・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム

▼第6試合 セミファイナル 118-119ポンド
〇ノンユット・シッジェーカン(元WBCムエタイ世界バンタム級王者)
判定3-0
●カイト・ウォーワンチャイ(21=福田海斗/キング・ムエ/ラジャダムナンスタジアムバンタム級3位、True4Uバンタム級王者)

 本場タイを主戦場に活躍を続ける和製ムエタイ選手・福田海斗がラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンギントーン」セミファイナルに出場、長くトップクラスで活躍するベテラン、ノンユットと対戦。賭け率でリードを許していた福田が怒涛の攻撃で3Rに優位に立ったが、4R目の攻防でコカされてしまいポイントを奪われ惜敗した。



 福田は10月6日(日)の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6」で“ヨード・ムエ”のルンナライ・ギャットムー9(現ルンピニースタジアムスーパーフライ級王者)に3RKO勝ちし、本国タイのムエタイ関係者に衝撃を与えた。賭けが無いなど要素の異なる日本での試合の為、即タイで再戦とはならないが、そのルンナライと過去3戦1勝1敗1分けのノンユットとの対戦がマッチメイクされた。試合前の賭け率は11-8とノンユットがリード。やはりノンユットのトップクラスとしての信用が厚いようだ。

福田がノンユットの蹴りを受け止める

 試合開始のゴング直後、ノンユットがいきなり左ハイキックで福田を脅かす。ジリジリとプレッシャーをかける福田に対しノンユットは下がりながら左ミドルのタイミングをうかがう。

 第2ラウンド、両者の動きがスピードを増す。福田は距離を詰めて右のヒザ。首相撲に持ち込みヒザを蹴り込む。一方のノンユットは落ち着いて福田の攻撃をディフェンスしクリーンヒットを許さない。ノンユットの表情が変わったのは、左ミドルを受けた直後に渾身のボディアッパーがヒットしてから。そこから福田はさらに前進しノンユットのミドルをスウェーでかわしさらにボディへパンチを打ち込む。

 第3ラウンド、福田はさらに前進しボディへのパンチと首相撲で攻勢を強める。がっちりとロックし、大きくヒザを当てるとギャンブラーは福田のヒザに合わせて「ティー!(打て、の意)」と大声援を送る。このラウンドは完全に福田がリードし賭け率も2-1とほぼ互角まで戻した。

 そして第4ラウンド、福田の首相撲での攻勢が続くが、ノンユットはここ一番でベテランのテクニックを発揮する。左ミドルをキャッチしコカそうとする福田に対し、逆にバランスを崩し返し福田を転倒させることに成功。いわば“ディフェンスに対するディフェンス”はムエタイでは大きなポイントとなる。この一連の動きが大きく影響し一気にノンユットに賭けが流れてしまった。

 ノンユットは4R後半から下がる一方、最終ラウンドも必死に追いかけパンチを打ち込む福田であったが、守りに入ったベテランを崩すことは難しく、福田の判定負けとなってしまった。

 

ベテランの上手さにしてやられた福田、ここは経験値のなせる業であろう。試合を見ていた関係者は口々に「今日のカイトは良い動きだった、ノンユットは巧かったけど勝負を避けてたね」とこの試合を評価した。

 福田に対する期待は変わらず大きく、次戦も現役ランカーとの試合がマッチメイクされるという。既に12月25日(水)のラジャダムナンスタジアムへの出場が内定しており、対戦相手の発表が待たれるところだ。(MuayThai Super Fight)

写真:ムエ・サイアム(サイアムスポーツ社)

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