【BOM】スアキム、ダウン奪われるも大逆転TKO勝利、名高、梅野も初回KOで決める
BOMプロモーション
『The Battle Of Muaythai BOM2-6 Part II』
2019年12月8日(日)東京・ニューピアホール
▼メインイベント 第11試合 BOM スーパーライト級(63㎏) 王座決定戦 3分5R
◯スアキムPKセンチャイムエタイジム(24=タイ/PKセンチャイムエタイジム/ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)
TKO 3R終了時 ※セコンドによるタオル投入
●チャンヒョン・リー(27=韓国/RAON GYM/第5代RISEスーパーフェザー級王者)
※スアキムがBOM スーパーライト級の新王者となった。
RISEスーパーフェザー級王者のリーが、ムエタイルールの王座戦でスアキムと対決。リーは今年7月のRISE-61kg級世界トーナメント準決勝で梅野源治に判定負け、9月のRISEでは原口健飛のステップを駆使しての猛攻に判定負け。連敗を払拭するためムエタイ超強豪に挑む。
スアキムは今年7月のRISE-58kg級世界トーナメント準決勝で、那須川天心と接戦を展開したが3Rに那須川の胴回し回転蹴りで額をカットしTKO負けを喫した。再起戦となった9月のRISEでは、ヨーロッパテコンドー選手権王者のニキータ・サプンに、左ミドルで1RKO勝利を飾った。
1Rは前蹴り、ジャブで距離をはかるスアキムと、時折飛び込み単発のパンチで手応えを探るリー。互いに右ローも蹴り合う。ラスト1分、スアキムがいきなり距離を詰めロングのパンチを連打。ヒットはしないが勢いに呑まれ下がり続けるリー。だがリーも左右のロー連打を返す。ラスト30秒は、ほぼ互角の打ち合いに。
2R、スアキムがジャブ連打から前に出て下がるリーを追う。リーも左フックからのローを返す。逆にパンチとローのコンビネーションでスアキムをロープ際まで追い詰めるリー。右ローもヒットしスアキムは嫌がる素振り。次第にリーのボデイ、顔面を散らすパンチがヒットし始める。ラスト30秒、スアキムが突如前に出ると何度もストレートをヒットさせる。
3R、前に出てはストレート、フックを当ててゆくスアキム。近くなっては首相撲からのヒザで優位に立つ。しかしリーもフック連打を返すと、右フックからの左フックがスアキムに直撃、ダウンを奪う。立ち上がったスアキムにリーはさらにフック連打。たまらずリーを抱えるスアキム。
しかしスアキムが驚きのリカバリー力を見せる。中盤になるとスアキムが、ダウンのダメージも見せず前に出てパンチを放ち続ける。今度はスアキムがリーをロープ際に追い詰め左右のフック連打。リーが組みにいくもスアキムは許さず、ヒザからさらに組みをほどいてパンチ、ヒジ打ちの追い打ち。ラスト30秒ほどで勢いあまったかスアキムがリーにローブローを入れてしまう。
再開後も猛然とストレート、ヒジ打ちで襲いかかるスアキム。さらにはヒザを入れ攻めまくるスアキムにリーは下がり続け防戦一方に。終了ゴングまで容赦なく組んではヒザを入れ続ける。
インターバル間に左目の痛みを訴えていたリー。4R開始のゴングが鳴るも、リー陣営は目のダメージが深いと判断したか、レフリーにタオルを投げ試合続行不可能を表明した。スアキムがダウンを奪われながらも、ヒジ打ち猛攻で脅威の逆転TKO勝利、新王座に就いた。
▼第10試合 BOM フライ級(50㎏) 王座決定1DAYトーナメント決勝 3分5R
◯名高・エイワスポーツジム(日本/エイワスポーツジム)
KO 1R 2分45秒 ※左ハイキック
●チー・ユング・ファング(香港/KF1)
※名高がトーナメント優勝しBOMフライ級初代王座に。
4人トーナメントの決勝戦。元ルンピニーと元ラジャダムナン王者の名高は準決勝でイ・ジソン(韓国/TEAM VILLAIN/KTK)を1R1分36秒で圧倒のKO勝利、対するファングはジェイソン・マークDC・ヴェダナ(フィリピン)を3RにTKOで下し決勝に挑む。
1R、ファングは序盤、圧力をかけキレの良いローを積極的に放っていく。名高は徐々に圧力をかけると左ストレートでダウンを奪うとその後もコーナーに詰めパンチを連打しフィニッシュに行く。
三日月蹴りで動きが止めパンチを連打すると、嫌がるファングは首相撲に行こうとするが、その瞬間に名高のヒジ打ちがヒットし、相手に何もさせない圧倒ぶり。最後は左ハイキックを決め相手はマットに沈み名高が圧倒のKO劇を見せた。
勝った名高は「今回タイ人以外の選手とやる機会がなく、不安でしたが勝つことができました。50kg以下は自分が一番強い。年末オファーを頂けるのならお待ちしていますので宜しくお願いします」と年末のRIZINに向けアピールした。
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