【NKB】村田裕俊が引退かけた一戦に競り勝ちトーナメント準決勝進出、髙橋亮は苦戦もダウン奪い勝利
▼第11試合 ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント初戦3R(延長1Rあり)
○遠藤駿平(WSRフェアテックス三ノ輪/ MAライト級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●新人(E.S.G/WBCムエタイ日本統一フェザー級前王者)
本トーナメントの一般公募枠に応募してきたのがMA日本ライト級王者の遠藤。高校時代まで打ち込んだサッカーで鍛えた身体能力を活かし、バネのある左ミドルで試合を決める。
新人は国内の様々なリングに上がり、集めたベルトは3本。国内王者クラスとの対戦が続く苦労人だが、その中でも五分以上の戦績を残す国内屈指の実力者だ。
1Rはサウスポーの遠藤へ新人が早い右ロー、右ミドル。しかしプレッシャーをかけ前進する遠藤が左ミドルでコーナーへ押し込み左フックを直撃。さらに新人の右ミドルに合わせて左フックをヒットさせる。2Rに入ると新人が多彩なコンビネーションで遠藤から細かいヒットを奪うが、遠藤の重い左ミドルで押し戻される展開。コーナーやロープに詰められる新人だが、ガードを固め有効打は奪わせず、細かく手数を返していく。
試合が大きく動いたのは最終3R、細かいコンビネーションを繰り出していた新人へ、遠藤が左のスーパーマンパンチをクリーンヒットさせ、ついに新人がダウン。すぐに立ち上がったが、チャンスと見た遠藤はスーパーマンパンチの追撃、左ハイキックで新人を追い込む。新人は至近距離でヒジを振るい逆転を狙うが、遠藤は左ミドルで突き放し決定打を打たせないまま試合終了。ダウンを奪った遠藤が完勝し、準決勝へコマを進めた。
▼第10試合 ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント初戦3R(延長1Rあり)
●藤野伸哉(RIKIX/WMC日本スーパーフェザー級2位)
延長判定 ※9-10、10-9、9-10 ※本戦は1-1(29-28、28-30、30-30)
○コッチャサーン・ワイズディー(Y’ZD GYM/元ルンピニースタジアム スーパーバンタム級7位)
当初出場予定だったNJKFスーパーフェザー級王者・山浦俊一が怪我により欠場。代打で登場するのが公募枠に名乗りを上げていた藤野だ。「公認会計士講座講師」×「慶應大学生」×「プロキックボクサー」という異色の経歴を持ち、本トーナメントに出場する日本人選手中、唯一の王座未経験者。インテリジェンスと若さを融合させた戦闘力に台風の目としての注目が集まる。
コッチャサーンは元ルンピニー7位という実力者。これまで髙橋亮、ひろあきといった強豪と拳を交えてきた紛れもない強豪だ。本場ムエタイで磨き上げた実力で王者クラスが集う本トーナメント制覇を狙う。
1R、藤野が細かいジャブと右ローを打てば、コッチャサーンは重い右ローを打ち込む。プレッシャーを強めるコッチャサーンへ藤野が左右ボディを打てばコッチャサーンは右ミドルでボディを打ち合う。2Rに入るとさらにプレッシャーを強めたコッチャサーンへ藤野は左右ボディを連打。しかしコッチャサーンは笑みを浮かべながら右ミドル、ロー、組んでヒザと下への反撃を徹底していく。
3R、逆転を狙う藤野が左フックを直撃させるもコッチャサーンはまたもや笑顔。大ぶりのフック、バックスピンキックと大技を狙う藤野へ、コッチャサーンは右ミドル、組んでヒザからのこかしで藤野の勢いを殺し、ヒジで眉間を小さくカットさせペースを握ったまま終了のゴング。ペースのコッチャサーン、有効打の藤野の印象。判定は三者三様のドローとなり延長戦へ突入する。
延長ラウンドは前進を強める藤野が左フックから右ロー、ボディへのストレートと上下に攻撃を散らし、コッチャサーンは入り際にヒジ、組んでこかす。手を止めない藤野のバック右ヒジがヒットし、ダメージは見えないもののコッチャサーンから余裕が消える。両者打ち合いを続けた延長ラウンドはまたも判定が割れるも、2-1でコッチャサーンが藤野を振り切り勝利。激しい打撃戦となった一戦を制し、トーナメント準決勝進出を決めた。
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