TOP > 試合結果 一覧

【ボクシング】八重樫東がムザラネに善戦するも、終盤打たれ9RTKOに散る

フォロー 友だち追加
2019/12/23(月)UP

ムザラネ(右)が八重樫(左)に勝利し王座防衛に成功

 12月23日(月)神奈川・横浜アリーナで行われた『IBF世界フライ級タイトルマッチ』において、王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)が元世界3階級制覇王者の挑戦者・八重樫東(36=大橋)を9ラウンド2分55秒TKOで下し、3度目の防衛を果たした。

 八重樫は2017年5月21日にIBF世界ライトフライ級タイトルマッチで3度目の防衛戦に挑んだが、ミラン・メリンド(フィリピン)にまさかの1R KO負けで王座陥落し、今回は2年7か月ぶりの世界戦。王者ムザラネは38勝(25KO)2敗の戦績で、このうち一敗は2008年にIBF・IBO世界王者だったノニト・ドネア(フィリピン)に6回TKO負けを喫したもの。KO勝利数の中には後に11秒KO勝利で世界最短KO記録を持つことになるゾラニ・テテから2010年に奪った5RTKO勝利も含まれる。

 1R、両者オーソドックスの構えから、ガードを低く構えた八重樫がムザラネを中心にリングを丸く回り、速いジャブを伸ばしリズムを作る。2Rに入るとムザラネがプレッシャーを強め、左ジャブから左ボディ。八重樫はフットワークで距離を取り、左アッパー、右ボディと多彩なパンチ。3R終盤には足を止めムザラネのガードの上から連打を浴びせ、ムザラネが打ち返すときには小さく下がり距離を作る。

 4Rに入ると八重樫が左ボディのヒットを皮切りに足を止め打ち合いに。ガードを固めるムザラネへ、八重樫は左右ボディから上に返すコンビネーションで攻め立てるが、ムザラネはリーチの長い強いジャブを何度も八重樫の顔面にヒット。さらに右アッパーでアゴを跳ね上げる。5Rも八重樫は頭をつけるように前進し接近戦へ。回転のいいパンチでムザラネのボディを何度もとらえ、ガードの隙間から右アッパーを突き上げる。距離が開くとムザラネのワンツーで八重樫は体ごと押されるが、至近距離での手数は八重樫が圧倒。左ジャブに合わせた八重樫のオーバーハンドの右フックが何度もムザラネのテンプルをとらえる。

 7Rに入るとムザラネが手数を増やし、八重樫がワンツーから左フックを浴びる。中間距離でムザラネが3連打、4連打を見せ八重樫の被弾が増えるが、八重樫も手数を緩めず左右ボディ、左アッパーを突き上げる。8Rに入ると、さらにプレッシャーを強めたムザラネは右アッパーから繋げた左ボディを直撃。効いた八重樫をロープに詰めさらに連打。右ストレートから左ボディを浴びた八重樫は足が止まり、セコンドの大橋会長がタオルを握るが八重樫はガードを固め、ラウンド終盤にはワンツーで押し返しピンチをしのぐ。

勝利し拳を上げるムザラネ(左)と、その横でレフェリーに抱きかかえられる八重樫

 9Rも八重樫は足を使い、序盤のようにムザラネのガードの上から連打を見せるが、残り1分付近でムザラネの右から左のストレートの連打を浴びてしまう。ゆっくりと後退する八重樫にムザラネが襲い掛かるが、八重樫は足を使いダメージの回復を図る。しかし何度も追撃を浴びた八重樫を見たレフェリーは、ラウンド残り5秒で八重樫を抱きかかえ試合をストップ。ムザラネが3度目の防衛を果たし、八重樫が戦前に“最後の戦い”と口にしていた挑戦は無念の敗北に終わった。

フォロー 友だち追加

●編集部オススメ

・八重樫東「勝っていい正月を迎えたい」、ムザラネ「期待してほしい」=前日計量

・八重樫東、王者ムザラネに「全てをぶつける覚悟。きっと自分の手が上がる」

・八重樫と対戦の王者ムザラネ「俺はドネアに勝っていた」と強気、寒さも平気

・八重樫が2年半ぶり待望の世界戦、相手は秒殺男テテにKO勝ちの王者ムザラネ

・井岡の表彰式で目立ちすぎのラウンドガールは、ミスマガジンの岡田佑里乃

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!

インスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!

フォロー

LINEでeFight(イーファイト)格闘技情報を友だち追加しよう!

友だち追加

関連記事

」をもっと見る

TOP > 試合結果 一覧