【Krush】ゴンナパーがV2達成でK-1王座挑戦アピール、山崎秀晃が豪快KO勝利で「Krush愛してます!」
K-1実行委員会
『Krush.110』
2020年1月25日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第8試合) Krushライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
◯ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-28
●横山 巧(日本/リーブルロア/挑戦者)
※ゴンナパーが2度目の防衛に成功
ゴンナパーは強烈な左ミドルをはじめとする蹴り技を武器に、元K-1ライト級王者・卜部功也や、現ライト級王者の林健太を下した実績を持つ。昨年3月のK-1さいたま大会で中国のリュウ・ウェイを判定で下してから長くリングから遠ざかっていたが、今回のタイトルマッチで”大魔神”復活をかけてリングに上がる。
対する横山は、絶妙な距離感から繰り出される右ストレートやスピード感あふれる軽快なステップを武器にKrushで活躍。弟である朋哉と共に活躍する兄弟ファイターだ。今回の対戦相手のゴンナパーに対してスピードで対抗すると宣言している。今回がタイトル初挑戦だ。
1R、しっかりガードを固めたサウスポーのゴンナパーに対して、横山が軽いステップで距離を取る。上手くサークリングしてゴンナパーのミドルやハイを交わす横山はショートの右をヒット。終盤にはゴンナパーが距離を詰めて強烈な左ヒザやミドルを連続でヒットしていく。細かいパンチを当てては回ってを繰り返す横山に、笑みを浮かべるゴンナパーは鋭い左ローからの左ストレートを伸ばす。
2R、1R同様にゴンナパーが前に出る展開が続く。ゴンナパーの左ミドルに対して、横山が左フックを狙っていく。近距離でのパンチの交錯が見られ横山が左フックをヒット、ゴンナパーも左ストレートを当て返す。ゴンナパーの前進に下がる横山だが、右のボディストレートを当て返す。それでも下がらないゴンナパーは常に前進して距離を潰しペースを掴む。
3R、左ミドルを中心に攻めていくゴンナパー。横山は下がりながらもカウンターのフックを狙っていくが、ゴンナパーの圧力に下がってしまう場面が目立つ。ゴンナパーは左ミドルから強烈な左ヒザを何度も叩き込む。余裕を見せるゴンナパーは終盤は流すように左ミドルを放つ。横山が右ローを放ったところで終了のゴング。ジャッジ1者はドローに付けたが、2者がゴンナパーを支持。最後まで前に出てアグレッシブに戦ったゴンナパーが2度目の防衛に成功した。
※試合後、ゴンナパーの所属ジムよりジャッジ結果に関する提訴があり、K-1 JAPAN GROUPにおいて再審議・協議が行われた。その結果、ジャッジ1者が付けた3R合計でドロー(29-29)の採点はゴンナパー支持(29-28)に変更された。
勝利し2度目の防衛に成功したゴンナパーは「今日は自分の仕事ができて嬉しいです。今後、自分にはもっと高い目標があります。次はK-1のベルトが欲しいと思っています。次も全力で戦いたいです。最後にファンの皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございます」と多くのファンに今後の展望と意気込みを語った。
試合後のインタビューでゴンナパーは「まず防衛が出来てとても嬉しいです。自分の中では試合は上手くいってなくて、ブランクがあった。これから試合を短いスパンでやっていけば自然と良くなると思います。横山選手はボクシングのテクニックがあって、スピードがありました。でも重さは感じませんでした」と振り返る。今後については「日本に帰ってくるにあたって、K-1のライト級が欲しいと考えていました。近いうちに、3月にベルトを取ることが目標です。スパンが短いほど自分のコンディションは仕上がっていくと思います」と3月のK-1出陣に意欲を示した。
敗戦した横山は「ゴンナパー選手が凄く強かったです。ガードを固めているのでカウンターを狙うしかなかったし、倒れなかったです。圧力をかけてきて、蹴り技が凄く何発もきて徐々に体力を奪われました。これからは倒せるパンチを磨いていきたいです」と課題をあげて、「一から這い上がっていくので応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
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