【RISE】大﨑一貴、田丸辰に完勝で王座戴冠、前口太尊は壮絶殴り合いを制す
▼セミファイナル(第7試合)スーパーフェザー級(-60kg)3分3R延長1R
●森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/フェザー級2位)
判定0-3 ※26-29、26-29、25-29
◯前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者)
森本は長くRISEフェザー級で暴れまわり、昨年5月のRISEで篠塚辰樹との因縁対決を制した後、同7月にはONEに初参戦した。しかし、ジョシュ・トナーに判定負けを喫すると、同9月のRISE幕張大会でもタリソン・ゴメスに判定負けを喫し2連敗。今年3月に試合が組まれたがコロナウイルスの影響で中止に。約1年ぶりの再起戦となる。戦績は26戦16勝(10KO)9敗1分。
対する前口は、常に激戦を展開し、ファンを沸かせるファイター。17年6月には山口侑馬に2RKO勝利して以来、5連敗とスランプを経験するが、昨年11月の後楽園ホール大会では初代WBCムエタイ日本統一王者に輝いた氏原文男を判定で下し再起した。今年2月のシュートボクシングではSB日本スーパーフェザー級王者の笠原弘希を相手に延長にもつれ込む熱戦を演じるなど30代になっても強さは健在。徐々に以前の調子を取り戻している。戦績は40戦22勝(15KO)18敗。
1R、前口が右ローを強打し、バックスピンキックを2度見せる。森本は左ミドルを冷静に放つ。前口は、スピーディにステップを使って動き回り、強烈な右のバックブロー。これに森本が倒れて、前口が先制のダウンを奪う。それでも、引かない森本はパンチで逆襲を試みるが、前口の右のストレートを被弾し、2回目のダウンを喫する。
2R、勢いに乗る前口が、開始後すぐにパンチのコンビネーションで、強烈な左フックを当てて3度目のダウンを奪う。カウントが進む中、何とか立ち上がった森本は、ダメージは明らかだが、根性で立ち続け、左右のフックで応戦する。近距離の打ち合いになり、お互いにフックを当てる。終盤は、森本が息を吹き返し、右のフックをヒットさせた。
3R、後がない森本は前進して、右ローを放ち、何度もパンチを前口のガード上から放っていく。前口はスタミナ切れからか、パンチをガードして、単発の攻撃を返すのみとなってしまう。森本は、コーナーに前口を押し込んで、細かいパンチを連打。飛びヒザや右のハイキックを狙い、最後までチャンスをうかがう。終盤には、前口も得意のパンチで対抗し、会場は大歓声に包まれる中、終了のゴング。
試合終了後、前口はロープに駆け上がり、ファンに右手を上げてアピール。森本は、リングに崩れ落ちた。判定の結果、ダウンを3度奪った前口が、フルマークの判定勝利。敗戦した森本も、最後まで果敢に殴り合い、会場を沸かせた。
戦前では、煽りで言い合いする場面もあったが、それについて前口は「怖かった」と、苦笑いで告白。そして、「彼のおかげでここまで盛り上がりました」と感謝を述べ、「(体重に関しては)まだこの階級で落ちるので、チャンヒョン・リー(RISE王者)とやらせてください」とアピールした。
試合後のインタビューでは「一言でいうと、苦しかった。1Rにバックブロー決めた時に(試合が)終わったと思うほどの手応えだったのに、ゾンビのように立ち上がってきた」と森本の打たれ強さに驚いたという。
3Rは森本からの反撃を受けたが、それについては「記憶がないです。スタミナ切れ、打ち疲れでガス欠起こしちゃいました。普通の選手だったら挽回はできないけど、(森本の)気持ちが強くて(森本の攻撃に)耐える手段しか取れなかったです。試合が終わって、気持ち悪くて1リットルくらい吐いてきましたよ(笑)」と、かなりの激戦だったと振り返った。
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