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【新日本キック】勝次がNJKF王者・畠山にダウン奪われ敗れる、高橋亨汰が健太に起死回生の勝利

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2020/10/25(日)UP

畠山(右)が、勝次からダウンを奪って判定勝利

新日本キックボクシング協会
『MAGNUM 53』
2020年10月25日(日)東京・後楽園ホール

序盤から打ち合う両者

▼第7試合 63.6kg契約(ヒジあり) 3分3R
●勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級チャンピオン)
判定0-2 ※28-29、28-29、28-28
◯畠山隼人(E.S.G/NJKFスーパーライト級チャンピオン)

 勝次はキャリア12年目にして新日本キックライト級の王座を戴冠。昨年10月にはWKBA世界スーパーライト級王座決定戦に勝利し、悲願の世界王座奪取。その直後の12月にはREBELS63kg級初代王者・丹羽圭介とのヒジ無し戦で大激闘の末に勝利を収めた。

畠山(左)が左ミドルを放つ

 しかし、今年2月には強豪タイ人・ロンペットに判定負け。続く7月にも元WPMF日本スーパーライト級王者・潘隆成のテクニックの前に判定負けを喫した。今回は再起をかけてリングに上がる。戦績は46戦31勝(13KO)9敗6分。

 畠山は老舗キック団体NJKFのスーパーライト級王者。昨年臨んだS1ジャパン-65kg級トーナメントでは決勝で中野椋太に敗れ優勝を逃すも、今年2月のNJKFスーパーライト級タイトル防衛戦で真吾YAMATOを2R KOに葬り再起。8月にはINNOVATIONスーパーライト級王者・橋本悟にKO勝利。こちらは2連続KO勝利と波に乗っている。戦績は29戦16勝(7KO)11敗2分。

この右ストレートで畠山がダウンを奪取

 1R、勝次が鋭い右ローを放つと、畠山が左右のフックで襲いかかり、右ストレートを伸ばす。右ミドルを放つ畠山がワンツーフックと繋ぎ、勝次をコーナーに詰める。負けじと、勝次も左ミドルを蹴り込み、左右のフックで応戦する。

 2R、勝次は徹底して、右ローで足を崩しにかかり、右の飛びヒザ蹴りを見せる。右ミドルをボディに突き刺す勝次に、畠山は、勝次をコーナーに詰めるとワンツー、左ボディとコンビネーションを見せる。勝次も右ロー、ミドルを散らしながら、右ストレートをヒットさせる。

 3R、畠山が、前に出てワンツーを振るう。勝次は左ボディ、ワンツーとパンチで対抗し、コーナーに詰めてパンチをまとめる。しかし、コーナーで、勝次が右ヒザ蹴りを放ったところで、畠山が右ストレートをタイミング良くヒットさせ、バランスを崩して倒れたところでレフェリーがダウンを宣告。

 後がない勝次は、終盤まで左右のフックから右ストレートなどの強打を振るうが、畠山も左ミドル、カウンターの左フックで応戦する。3Rのダウンでポイントを失った勝次は判定負けを喫し、この試合で3連敗となった。


右ローを放つリカルド(右)

▼第6試合 70kg 契約(ヒジ無し)3分5R
◯リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部/日本ウェルター級チャンピオン)
TKO 2R 1分35秒 ※左フック
●幸輝(インタージム/天下一キックボクシングウェルター級1位)

強烈な右のパンチでリカルド(右)が襲いかかる

 リカルドは、前に出る圧力と強烈なパンチを武器に新日本キックで、日本ウェルター級王座を戴冠。前戦は、レベルスを主戦場にする津崎善郎と対戦して、大接戦の末ドローに終わった。今回は仕切り直しの1戦となる。戦績は16戦12勝(8KO)3敗3分。

 対する幸輝は、沖縄の格闘技団体である天下一に出場している選手で、昨年は天下一王者である宮城寛克に挑戦したが、惜しくも判定で敗れた。戦績は9戦6勝3敗。

 1R、リカルドが右ローを連続で当て、右ミドルをヒット。幸輝は左ローを返し、左のボディストレートをスイッチしながら見舞う。終盤、リカルドがカウンターの左フックでダウンを奪い、さらにワンツーで2度目のダウンを奪う。

 2R、リカルドが右ローで前進して、ワンツーを放つ。幸輝も右ローを放ち、右ハイキックをヒットさせるが、下がらないリカルドが前進し、強烈な左フックをヒット。さらに、リカルドが、幸輝の前進にカウンターの左フックをクリーンヒットさせると、幸輝が仰向けにダウン。何とか立ち上がろうとするも、立つことは出来ず、レフェリーが試合を止めた。

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