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【MMA】PRIDE戦士・ハリトーノフが1R KO勝利で戴冠、DEEP王者ビクター・ヘンリーは判定負け(動画あり)

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2020/11/10(火)UP

強烈かつ正確な右アッパーをブチ込むハリトーノフ=18 年

 11月7日(土・現地時間)アラブ首長国連合・ドバイにて総合格闘技イベント『Parus Fight Championship2020』が行われ、PRIDEヘビー級グランプリ2004ベスト4のセルゲイ・ハリトーノフ(40=ロシア)が、第5代IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)王者オリィ・トンプソン(40=イギリス)に1R KO勝利し、同イベントのヘビー級王者となった。

『Parus』はロシアの総合格闘技団体『FEMFP』が主催する、ドバイで新しく開催する大会。メインイベントでParusのヘビー級王座決定戦が行われた。

 ハリトーノフは2003年10月から日本のPRIDEに参戦し、翌年4月から開幕したヘビー級グランプリではベスト4に進出するなど活躍。当時は“ロシア軍最強兵士”の異名で知られ、相手に馬乗りになって強力なパウンドを容赦なく何度も落とす姿が、ファンに強烈なインパクトを残した。

右アッパーを炸裂させてのKO勝ちするハリトーノフ=18年

 PRIDE消滅後はDREAMやStrikeforce、地元ロシアのM-1 Challengeを経て、2016年11月からはBellatorにも参戦。初陣ではまさかの16秒KO負けという不覚を取ったが、以降は他団体での試合も含めて6連勝(5KO)を挙げた。昨年11月のBellatorでTKO負けを喫したが、20年はボクシング戦を含め2連勝(2KO)、豪腕は健在だ。

 対するトンプソンは2011年3月に地元イギリスのMMA団体UCMMAの王座に就くと、翌年にはUFCに参戦。2戦2敗でリリース(契約解除)となり、以降は再びUCMMAやポーランドのKSWなどで試合を重ねた。2015年4月からIGFのヘビー級トーナメントに参戦し、ミノワマン、クリス・バーネット、フェルナンド・ロドリゲス・Jrを下して優勝を果たした。その後はBellator他、各国のMMAイベントで活躍。15年10月以降6勝しているが、全てKO勝利している。

バンナに祝福される、IGF優勝したトンプソン=15年

 またMMAに転向する前は丸太上げや冷蔵庫担ぎなどの種目で怪力を競い合う『ストロンゲストマン・コンテスト』の選手で、2006年のイギリス王者になっている”怪力王”だ。

 試合では1R、身長185cm・体重105kgのトンプソンが、身長193cm・体重120kgと体格で上回るハリトーノフを中に入れさせないよう下がりながらローキックを盛んに蹴る。ハリトーノフはプレッシャーをかけ、慎重に単発のボディストレート狙い。

 1分過ぎ、トンプソンが右フックを多く出してくると、ハリトーノフも打ち合いに応じ組んではヒザを入れる。2分経過する頃、距離を詰めたハリトーノフがジャブからの右フックを入れると、クリーンヒット。トンプソンが顔面からマットへ倒れ試合終了、ハリトーノフが新王者に輝いた。

今年2月のRIZINでは右ストレートが金原のアゴを直撃、パウンドにつなげTKO勝利したヘンリー

 また、同大会でFEMFPのバンタム級王座決定戦が行われ、RIZINでも2勝しているDEEPバンタム級王者ビクター・ヘンリー(33=アメリカ)が、かつてヘンリーが勝利したことのあるデニス・ラヴレンティエフ(32=ロシア)と争い、判定負けした。

 ヘンリーは日本国内において所英男、大塚隆史、元谷友貴といった一線級を撃破。昨年8月RIZINに初参戦すると、トレント・ガーダムに三角絞めで一本勝ちし、今年2月に金原正徳にもTKO勝利した。
 対するラヴレンティエフは18年12月、ロシアの格闘技団体RCCでヘンリーに判定負けするまでは6連勝。その後RCCで3連勝し、今回のタイトル戦に臨んだ。

 試合は、打撃で攻めるヘンリーに対し、ラヴレンティエフがテイクダウンを奪うと、終始グラウンドの展開へ。積極的にアームロックを始めとした寝技を仕掛け、パウンドでも優位に立つなど、グラウンドをコントロールしたラヴレンティエフがリベンジを果たし新王者となった。

▶次ページは実際の試合動画

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