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【柔術】イゴールタナベが関根シュレックに完勝、芝本が9連覇・夫婦でW優勝=全日本選手権

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2020/11/19(木)UP

イゴール(上)が関根シュレック(下)にポイント15-0で勝利

日本ブラジリアン柔術連盟
『第21回全日本ブラジリアン柔術選手権』
2020年11月7日(土)15日(日)神奈川・横浜武道館

 日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)による「第21回全日本ブラジリアン柔術選手権」が11月7日と15日の2日間に分け、神奈川県・横浜武道館で開催された。

挨拶するJBJJFの中井祐樹会長

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止および安全確保のため、募集定員・カテゴリーを制限して大会を実施。11月7日は青帯、15日は紫・茶・黒帯の各カテゴリーが行われ、無差別のオープンクラスは実施されなかった。

 また、会場への入場は出場選手本人および所属アカデミーの代表者もしくは指導者のみが可能となり(応援・観戦の入場は不可)、さらに会場滞在時間をカテゴリーごとの完全入れ替え制にするといった、厳密な予防対策を取った上で大会が行われた。

イゴール(左)vs関根(右)の黒帯ウルトラヘビー級対決

 例年より出場者の少ない中での開催となった今大会だが、黒帯ウルトラヘビー級(100.51kg~)ではMMAやプロレス、グラップリングといった他競技にも出場する関根秀樹(=関根“シュレック”秀樹/ボンサイ柔術)とタナベイゴール(=イゴールタナベ/IGLOO)の対戦が実現。
 イゴールのキッズ時代から交流があるという2人だが、今回が初対戦。練習をしたこともないといい、会場中の選手・関係者が注目する中、開始となった。

 試合は巨体の関根が引き込むも、イゴールがそこにテイクダウンを合わせ2ポイントを先取。ハーフガードを取る関根だがイゴールは足を抜いてパスガードし、マウントポジションに。そこから狙った腕十字は関根がズラして逃げるも、これでイゴールがポイント9-0とリードする。

 今度は逆に下となったイゴールはクローズガードからヒップスローを決め再度マウントポジションとなりポイントを追加(15-0)。上からの三角絞めでタップを迫るが関根は脱出する。

 再びクローズガードになったイゴールに関根はフットロック、パスを狙うが、そのいずれもイゴールが守り切ってタイムアップ。ポイント15-0で勝利したイゴールに対し、関根は「強い」と勝利と優勝を称え、イゴールも関根の手を挙げ敬意を表した。

芝本夫妻が揃って優勝

 また黒帯ルースター級(-57.5kg)では芝本幸司(トライフォース柔術アカデミー)が2012年以来の全日本選手権9連覇を達成。自身の持つ連続優勝記録をさらに伸ばし来年の10連覇が期待されるが、「連覇を意識しているのではなく、課題が見つかって伸びしろがある間はやり続けられるし頑張れます。柔術は伸びしろしかないですから(笑)」と記録に繋がるモチベーションの一端を語った。

芝本(右)が黒帯ルースター級9連覇

 なお、妻の芝本さおりも女子黒帯ライトフェザー級を制し、芝本夫妻はアベックでの全日本優勝を決めている。

【黒帯全カテゴリーの結果】

・アダルト黒帯ルースター級
優 勝 芝本幸司(トライフォース柔術アカデミー)
準優勝 澤田伸大(トライフォース柔術アカデミー)
3 位 片山泰輔(CARPE DIEM)

・アダルト黒帯ライトフェザー級
優 勝 八巻 祐(X-TREME EBINA)
準優勝 Diego Henrique(CARPE DIEM)
3 位 森下悠助(パラエストラ東京)
3 位 前田崇佑(PATO STUDIO)

・アダルト黒帯フェザー級
優 勝 石黒翔也(CARPE DIEM)
準優勝 大柳敬人(CARPE DIEM)
3 位 大塚博明(フィジカルスペース柔術アカデミー)
3 位 加古拓渡(グラップリングシュートボクサーズ)

・アダルト黒帯ライト級
優 勝 毛利部慎佑(リバーサルジム川口リディプス)
準優勝 岡崎孝哉(CARPE DIEM)
3 位 世羅智茂(CARPE DIEM)
3 位 新村康行(PATO STUDIO)

・アダルト黒帯ミドル級
優 勝 高本裕和(高本道場)
準優勝 鈴木章王(リバーサルジム新宿Me,We)

・アダルト黒帯ミディアムヘビー級
優 勝 添田航平(BOHEMIANS)
準優勝 梅村和希(CARPE DIEM)
3 位 新美吉太郎(バッファローMMA)

・アダルト黒帯ウルトラヘビー級
優 勝 タナベイゴール(IGLOO)
準優勝 関根秀樹(ボンサイ柔術)

・女子アダルト黒帯ライトフェザー級
優 勝 芝本さおり(トライフォース柔術アカデミー)
準優勝 深津佐和子(DAMM FIGHT JAPAN)
3 位 村上 彩(CARPE DIEM)

・女子アダルト黒帯ミドル級
※優勝 金子裕規(CARPE DIEM)

※は1人トーナメント

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