【BOM】石井一成がダウン奪う完勝でWPMF世界王座獲得、梅野源治が大流血、タイの毒針エルボーに敗れる=第2部
梅野源治がヒジで額を割られ大流血、タイの毒針エルボーに敗れる▼第8試合 WMC ライト級契約(61.23kg) 3分5R(延長なし・肘あり)
●梅野源治(PHOENIX)
判定0-3 47-49、48-49、48-50
○キヨソンセン ・フライスカイジム(FLYSKY GYM)
“日本ムエタイ界の至宝”梅野が昨年12月のBOMライト級王座戦以来、約1年ぶりの試合に挑む。今年4月の『スック・ワンキントーン』では日本初のWMOムエタイ世界ライト級タイトルマッチに挑む予定も、コロナ禍のため中止に。9月大会も梅野のジムでコロナ感染者が出たために出場を辞退している。
対するキヨソンセンはWMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者で、ムエタイの二大殿堂であるラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアムなどで200戦近くを経験した。日本国内では”毒針エルボー”の異名を持ち、強烈なヒジで日本人選手を次々と撃破している。
開始直後から梅野が左ローでキヨソンセンの奥足、前足を狙う。着実に削る梅野だったが、2Rにキヨソンセンが右オーバーハンドフックを浅くヒット。近づいた梅野に左ヒジをヒットさせ、梅野の右眉上を横長にカットし、ドクターチェックをうける。梅野は焦りが出たか、強引に距離を詰めたところにキヨソンセンがまたも左ヒジをヒット。まるでピンポン球のように梅野の右額が大きく腫れ上がる。
腫れがひどい梅野は3R以降、積極的に距離を詰めワンツー。至近距離でヒジを狙う。キヨソンセンは組めばグローブや頭を梅野の傷に擦りつける。4Rに梅野が左ヒジをカウンターでヒットさせるが、キヨソンセンは勝ちを確信したか、足を使いカウンター狙いの流しに入る。
最終ラウンドも、逃げるキヨソンセンを追い梅野が突進。キヨソンセンは離れれば左ジャブと前蹴り、接近すれば組んで距離を潰し、梅野にKOチャンスを与えない。最後までキヨソンセンが逃げ切ったまま試合終了のゴングを迎えた。
ジャッジの採点は3者ともキヨソンセンの完勝。噂通りの”毒針”の一撃で、キヨソンセンが元ラジャダムナン王者の梅野を撃破するアップセットを引き起こした。
▼第7試合 IMC インターナショナル フェザー級(57.15kg)王座決定戦 3分5R(延長なし・肘あり)
○朝陽・PKセンチャイジム(P.K.SAENCHAI MUAYTHAI GYM)
判定3-0 ※50-46、50-47、49-47
●ジョムラウィー・REFINAS GYM(タイ)
※朝陽が新王者に
朝陽は名高・エイワスポーツ、竜哉・エイワスポーツと並ぶ日本ムエタイの名門・エイワスポーツジムの期待の新星。強烈なパンチを武器にKOを量産する”和製ムエマッド”である。今年2月にはWBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座決定戦に臨み、シンウドン・ウッウドンを2Rに右ローで粉砕、世界王座を手にした。
対するジョムラウィーは元タイ国TV9chバンタム級、元パタヤスタジアム認定バンタム級を制したムエタイファイター。今年11月のジャパンキックでは瀧澤博人に敗れ、WMOインターナショナル・フェザー級王座を逃している。
静かな立ち上がりながら、1Rから多彩なコンビネーションを見せる朝陽。フェイントから右ロー、飛び込んで左ボディ、右ミドルとジョムラウィーを攻め立てる。
ジョムラウィーが朝陽に攻め込めないまま進んだ3R、ラウンド終了直前に朝陽が左アッパーから右フックをヒット。一度は持ちこたえたジョムラウィーだったが、ワンテンポ後れてダウン。続く4Rも朝陽の多彩なコンビネーションにヒジを合わせようとするジョムラウィーだったが、決め手がないまま最終ラウンドを迎える。
ポイント上では圧勝の朝陽は、ジョムラウィーの攻撃にカウンターを合わせる流しに突入。終盤まで追うジョムラウィーだったが、終了直前には敗北を認め攻撃を停止。静かなまま終了のゴングを迎えた。
判定は朝陽が最大4ポイント差をつける圧勝。自身が持つ最重量階級のタイトルとなるIMCインターナショナルフェザー級王座を獲得した。
▶︎次のページは竜哉vs阿部秀虎、柿沼慶vsクリスチャン・ジョセフ
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