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【女子ボクシング】吉田実代が王座陥落、奥田朋子がダウン奪う判定でWBO世界王座奪取

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2020/12/13(日)UP

勝利の瞬間の奥田(左)と試合後、控え室で世界王座のベルトを手にする奥田(右)

 12月13日(日)、大坂府立体育会館・第2競技場で開催された「強拳ステージ17」のメインイベントではWBO世界女子スーパーフライ級タイトルマッチが組まれ2度目の防衛戦となる王者の吉田実代(32=三迫)が敵地大阪に乗り込み、世界初挑戦となる東洋太平洋女子バンタム級で、日本女子バンタム級王者の奥田朋子(37=ミツキ)と拳を合わせた。 

 アウェイに乗り込んできた王者の吉田は開始から前に出ると左右のフックを振るう。対して、世界初挑戦の奥田は地元の大きな拍手の中、冷静に右を打ち抜きダウンを奪った。中盤、焦りの見える王者の吉田はプレスを強めるが、ジャブで組み立てる奥田が右カウンターでペースを握った。すると6ラウンド、偶然のバッティングでカットした奥田の怪我が深く6ラウンド1分38秒でドクターストップ。6ラウンドまでの判定0-3(54-59×2、56-57)で奥田が新チャンピオンになった。

王座陥落後、控え室で肩を落とす吉田実代

 勝利した奥田は「夢のような気分ですが、ずっと世界一になることはイメージしていました。吉田選手は前に出てくる選手で、イメージはしていました。一生懸命やっていて試合は覚えていませんが」と喜びを語った。「ミツキジムの皆様のおかげで獲ることができました。ありがとうございました」と会見を締めた。

 吉田は「不甲斐ない試合をしてしまいました。奥田さんは距離があるし、色々と想定はしていましたが。初回のダウンで焦りもあり、うまくアジャストできませんでした」と肩を落とした。
(取材・写真 植田洋介)
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