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【MA日本キック】16歳の響貴、僅か4戦目で伝統の王座奪取

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2021/01/31(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

渡部(左)をKOし僅か4戦目で王座を獲得した響貴(右)

MA日本キックボクシング連盟
『士道館新春興行 FIGHT FOR PEACE 10
第40回 世界空手道連盟士道館 国際大会』
2021年1月31日(日)東京・後楽園ホール

▼第6試合 MA日本フライ級王座決定戦 3分3R延長1R
●渡部ヒロシ(士道館ひばりヶ丘道場/MA日本フライ級2位)
KO 2R2分59秒 
〇響貴・PKセンチャイムエタイジム(PKセンチャイムエタイジム)
※響貴が新王者に

 渡部は以前の試合で腕を複雑骨折しながらも3Rフルに戦い抜いた不屈の精神力を持つ25戦のキャリアを誇る47歳。今回が3度目のタイトル挑戦となった。

 対する響貴はアマチュア戦績が74戦68勝5敗1分と驚異的な勝率とアマチュア5冠のタイトル歴を持つ16歳。戦績は3戦2勝1敗とプロキャリアは少なく、今回プロ4戦目でタイトル奪取に挑む。セコンドには同門で元MA日本フライ級王者の朝陽・PKセンチャイムエタイジム、姉妹ジム(同系列で運営)であるエイワスポーツジムの吉成名高、奥脇竜哉が付いた。

 1R、左右ローを出しながら前進する渡部に対し、響貴は冷静に左ミドル、前蹴りを当てて距離を取る。距離が詰まれば響貴は組み付いてのヒザ。渡部のパンチにはヒジも合わせる響貴はテクニシャンぶりを見せた。

 2Rもプレッシャーをかける渡部に、ボディをえぐるような左ミドルを連発する響貴。テンカオを出す響貴はフックを被弾して鼻血を出すものの、冷静に距離を取って蹴りを入れる。

 圧力がさらに強くなる渡部に左ストレートを命中させた響貴が見事なKO勝ち。僅か4戦目で伝統のMAベルトを腰に巻いた響貴は「タイトルマッチで緊張しましたが、朝陽さんが巻いていたベルトを受け継いで良かったです。色んなベルトを獲りたいのでよろしくお願いします」とアピールした。


EXマッチで師匠の佐藤堅一(右)に右ハイキックを見舞う大久保(左)

▼第8試合 大久保拓引退エキシビションマッチ 2分2R
-大久保拓(士道館ジム/元MA日本スーパーバンタム級王者)
勝敗なし ※エキシビションマッチのため
-佐藤堅一(士道館ひばりヶ丘道場)

 数々の激闘を繰り広げてきた元MA日本スーパーバンタム級王者・大久保が引退、エキシビションマッチでMA3階級制覇を成し遂げた“魔人”佐藤と師弟対決を行った。両者共にレガース着用、KO決着のみ勝敗が認められる特別ルールで行われ、1R開始から両者はローで削り合い。

 体格差を活かしてガンガン前に出た佐藤は大久保をコーナーに詰めてボディブロー連打でダウンを奪う。立ち上がる大久保は前蹴り、右ハイと蹴り技主体で攻めるが、佐藤が組んでのヒザ連打とパワーでねじ伏せる。

 2R、開始前にお互いにレガースを外すお決まりの展開。やはり疲れの見える佐藤に、大久保は右ロー、ミドルで前に。佐藤も容赦なく左ミドル、ボディブローを叩きこむ。

 エキシビションマッチとは思えない激しい打撃戦を繰り広げ終了。世界空手道連盟士道館の添野義二総帥がリング上に上がると、大久保は引退したにも関わらず海外武者修行代として金一封が渡される場面も。最後に10カウントゴングが鳴らされ、大久保はリングを降りた。

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