堀田祐美子「空手からプロレス人生始まった」瓦10枚を一撃粉砕! 試合では長与千種に勝利し北斗晶にも感謝=デビュー35周年大会
4月4日(日)上野恩賜公園野外ステージにて『堀田祐美子デビュー35周年記念大会』が開催された。
オープニングでは極真拳武會による空手の演武。そこに登場した堀田は、4方向に板2枚を重ねて構える4人の空手家に対し、裏拳、前蹴り、正拳で割ると、4人目の空手家にいきなりローキック! 倒れた空手家から板2枚を取り上げると、自ら板を持ち頭突きで真っ二つに。
最後にはステージ中央に積まれた瓦10枚を一撃で破壊すると会場は大きな拍手喝采に包まれた。
堀田はマイクを持ち「空手から始まった私のプロレス人生。今日は全てを出します。楽しんで行ってください」と意気込んだ。
堀田は女子プロレス入門前に極真世界王者・中村誠が指導する極真会館兵庫県支部に入門。その後、全日本女子プロレス(全女)のオーディションを受け合格。当時、全女は極真の第1回世界王者、山崎照朝が特別コーチを担当しており、堀田は再び極真空手の特訓を受けることになった。まさに空手から始まったプロレス人生である。イベントでは堀田のこれまでを映像で紹介。堀田と、中村誠、山崎照朝の当時の3ショット写真も公開された。
演武後に堀田に話を聞くと、「板割りは、十代の空手を始めた頃に体験したくらい。瓦は初めてで、ぶっつけ本番。板を取り上げて頭突きで割ったのはプロレス的な要素が欲しかったから。瓦も1発で割れて良かった。また挑戦しようかな」と微笑んだ。
イベントでは1試合目から本格的な女子プロレスで沸かせる中、第3試合旧姓・広田レジーナさくらvs倉垣翼が衣装、メイクともに堀田祐美子になりきって対戦し大盛り上がり、笑いを誘った。続くセミファイナルのタッグマッチでは激闘が展開、中森華子&朱崇花vs中島安里紗&橋本千紘は20分間最後まで譲らずの死闘で引き分けに。その熱をメインにつないだ。
そしてメインでは堀田祐美子が6人タッグマッチに登場、堀田はアジャコング、伊藤薫とタッグ、対するは長与千種、井上京子、高橋奈七永のタッグチームだ。
堀田は空手ゆずりの得意の右ローキックで井上や長与を攻め、高橋には頭突きを放った。
それに井上がラリアットで返すと味方のアジャコングが一斗缶で応戦するなど、全女時代を彷彿させる戦いが繰り広げられた。
そして35周年の集大成らしく、堀田がデビュー時に付き人を務め、師とも仰いだ長与千種とコーナー上で激闘。堀田は長与に肘打ち連打を打つと、そこから、なだれ式のブレーンバスターで豪快に落とし、最後は体固めで決めた。堀田と長与は互いに抱き合い健闘を称え合った。
試合後のマイクで堀田は「憧れた先輩、長与千種さんと戦えて本当に嬉しく思う。今後、女子プロレスをもっと多くの人に知って頂くためにこのリングに上がってる選手たちが頑張っていかなくてはいけない。そういう気持ちは誰よりも強く思ってる」と今後は若手の育成を含め、女子プロレスの発展に尽力したいと語った。
そして「陰ながら一番応援してくれた北斗晶、ありがとう」と涙。このイベントのメインスポンサーにもなり、大会準備にも協力。イベントの途中ではトークショーまで行なった全女の同期、北斗晶に感謝した。
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