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【UFC】元王者ガーブラントが怪我から復帰もフォントの打撃に判定負け、豪打は“不発”に

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2021/05/23(日)UP

鼻血を出しながら鬼気迫る表情を見せるガーブラント(©Getty Images/UFC)

WME-IMG
『UFCファイトナイト・ラスベガス27』
2021年5月23日(日・日本時間)米ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

▼バンタム級マッチ
○ロブ・フォント(米国)
判定3-0 ※48-47, 50-45×2
●コーディ・ガーブラント(米国)

フォントの鋭い左ジャブがガーブラントを何度も襲う(©Getty Images/UFC)

 元バンタム級王者のコーディ・ガーブラント(29=米国)は昨年6月のバンタム級ワンマッチでKO勝利後、2階級制覇を狙い1階級下のフライ級転向を宣言。同年11月にタイトル戦に挑戦する予定だったが、自身の上腕二頭筋断裂の負傷で叶わず。今回はバンタム級に戻しての復帰戦となる。MMA戦績は12勝3敗で、12勝の10試合がKOで決めており、UFC屈指のハードパンチャーだ。

 対するロブ・フォント(33=米国)は同級3位の実力者で現在3連勝中。前戦となる昨年12月のマルロン・モラエス戦では、1R TKO勝利を飾った。MMA戦績は18勝4敗。18勝のうち12試合はフィニッシュしており8KO/TKOと、こちらも強打を誇る。

 1R、フォントの圧力で攻めると、ガーブラントがフォントの前蹴りに合わせてダブルレッグでテイクダウン成功。フォントに立ち上がられ、強い圧力で、フォントのパンチを被弾するが、ガーブラントが再びテイクダウンに成功する。

 2R、ガーブラントがフォントの蹴り足を掴んでテイクダウン成功も、下からキムラロックを狙われる。立ち上がるとフォントの鋭いジャブ、ワンツーにガーブラントが後ろに下がる場面が増える。手数でもフォントが圧倒。ガーブラントが失速し後手に回る印象。

 3Rと4Rも圧力で攻めるフォント、カウンター狙いのガーブランドの展開だが、圧力の強いフォントが戦いの主導権を握る。しかし、ガーブラントが右のカーフキックがヒットすると、フォントの前進が止まる。フォントのジャブでガーブラントの鼻から出血が見られる。

 最終の5R、インターバル中の「全てを出し尽くせ」のセコンドの指示を受けてか、序盤から前に出るガーブラント。ガーブラントの右のパンチが当たり始めるが、打ち終わりにフォントの連打を貰う場面も増える。疲労困憊の両者。踏み込むジャブを連打するフォントに、右のオーバーハンドを当てるガーブラントだが、その次が出ない。残り5秒、フォントが抱え込みながらグラウンドに引き込んだところでタイムアップ。

 判定は3-0でフォントがガーブラントに圧勝し、連勝記録を4に伸ばした。

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