2021/06/20（日）UP
（最終更新：2021/06/20 00:25）

神田ユウヤが無敗の平田を下す

DEEP事務局
『skyticket Presents DEEP TOKYO IMPACT 2021～2nd ROUND～』
2021年6月19日（土）東京・ニューピアホール

▼メインイベント（第10試合）　DEEP フェザー級 5分3R
○神田コウヤ（パラエストラ柏）
判定3-0　※三者共に29-28
●平田直樹（K-Clann）

神田は距離を取りリーチの長い蹴りで平田を突き放す

　神田は、レスリングで東日本学生選手権優勝、全日本学生選手権準優勝、天皇杯ベスト8という実績を持つアマレスエリート。昨年8月の『RIZIN.22』では、ZST王者・関鉄矢の相手として急遽抜擢されTKO負けを喫したが、11月にはTKO勝利で再起。今年2月には王者経験もあるマルチ格闘家・DJ.taikiに完勝し「RIZINで必ずチャンピオンになる」と宣言している。

　対する平田はONEで活躍する女子格闘家・平田樹の実兄で、樹とともに講道館・春日柔道クラブで柔道を学び、名門・国士舘でも活躍した。昨年10月のプロデビューは一本勝ち、12月には「朝倉未来1年チャレンジ」メンバーの畠山祐輔にグラウンドの強さを見せつけ完勝。今年3月には歴戦の横山京亮にTKO勝利と、デビューから3戦3勝と、兄妹揃って無敗を守っている。

平田がタックルを仕掛けるも神田は徹底したテイクダウンディフェンスを見せる

　1R、サウスポーの神田がリーチの長い左ミドルで牽制。平田はジャブから飛び込むように右フック、そのまま組み付き内股でグラウンドへ持ち込む。ハーフガードのまま肩を神田のアゴに押しつけ、コツコツと側頭部へパンチを打ち込む平田。ケージを使って立ち上がった神田は左右ミドルで平田を突き放す。

　2R、神田のフックをかいくぐりタックルを仕掛ける平田。神田はテイクダウンを拒否し、スタンドへ引き戻す。思うように倒せない平田は飛び込みながら右フックを振るも、神田はバックステップで回避。右ミドル、右カーフを返す。平田がシングルレッグで神田をケージに押し込むも、神田は体を入れ替えケージを背負った平田へヒザ蹴り。離れてタックルを仕掛ける平田に飛びヒザ蹴りを浅くヒットさせる。

平田は大きな右フックで応戦するも致命打には至らず

　3R、神田の入り際に右ミドルを合わせる平田。離れた神田へ右三日月を突き刺すと、後退する神田をケージへ押し込む。体勢を変える神田を何度もヒザをつかせるがテイクダウンには至らず、神田はスタンドへ。距離を詰める平田はフックと右ミドルぜ前進し、神田をケージに押しつけ、ヒザを突き上げる中、試合終了のゴングが鳴った。

　判定はジャッジ3者が29-28の1点差で神田の勝利を支持。神田が無敗の平田に土をつけ、目標のRIZINへ前進した。

　マイクを握った神田は「平田選手は噂通り強かった」と平田の強さを賞賛。その上で「彼は3回勝ってここまで上がってきたが、僕は3回負けてここに上がりました。負ける訳にはいかなかった」と、試合に臨んだ並々ならぬ覚悟をうかがわせた後、ケージを後にした。

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