【ボクシング】バルデスが接戦制し初防衛! 改めて薬物陽性の潔白主張「私は尊敬してもらえない様な人間ではない」
9月10日(日本時間11日)アリゾナ州トゥーソンにて行われたWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者オスカル・バルデス(メキシコ)がリオ五輪金メダリストで同級14位ロブソン・コンセイサン(ブラジル)を判定3-0(117-110 115-112、115-112)で下し、初防衛に成功した。
そこまで差が開いたとは思えない、もしかするとコンセイサンが勝ったかと思えるほど健闘した。途中コンセイサンの減点も響いたとも考えられる。
【動画】バルデスvsコンセイサンの名場面”ヒット!”スロー映像
試合は序盤からコンセイサンが圧力をかけパンチをヒットさせていく。バルデスは被弾でバランスを崩す場面もあり、2Rには顔が被弾でやや赤くなる。3R、6Rにはバルデスのいいショットが入り、コンセイサンはロープを背にする場面もあったが、コンセイサンはリーチのあるジャブでリードし、バルデスが近づけば右のショートアッパーをヒットさせるなど、ほぼコンセイサンが主導権を握った。
しかし7Rからコンセイサンが失速し、バルデスの手数が増え主導権を握る。9Rにはコンセイサンがクリンチ時、後頭部にパンチを当てたとして減点1。コンセイサンはそのポイントを取り返すべく、ジャブ、アッパーと攻めバルデスは被弾する。
10Rから再び失速したコンセイサン、攻めるバルデスに下がりながらカウンターを狙う。終盤コンセイサンの右ストレートが入り、バルデスは被弾した左頬から流血。
そして最終の12R、前に出るて攻めるバルデス、コンセイサンはステップを使い当てさせない展開。終盤、コンセイサンがカウンターのジャブをヒットさせると勝利を確信したのか片手を上げガッツポーズ。そして終了のゴングが鳴った。
勝ちを確信していたコンセイサンだったが、判定がバルデスに上がった時は大きな笑いを浮かべた。そして陣営に新王座を獲得したかのように肩車され「一番」と指を立てた。
先月にバルデスが抜き打ちドーピング検査で禁止薬物フェンテルミンの陽性反応が出た。フェンテルミンは肥満防止薬であり、食欲抑制効果があるが、アンチドーピング機構では興奮薬にも指定されているが、WBCは今月に入り世界戦開催を認める決定をした。WBCのスライマン会長は「バルデスや陣営にも聴取し、専門家チームで議論した。調査中にバルデスからは薬物は検出されず、検出された薬物は彼にメリットを与えないと判断した」と説明した。これには世界中のファン、ボクシング関係者の間で物議を醸した。
試合前のこの騒動について聞かれると「私は尊敬してもらえない様な人間ではありません。勝ったのは私たち。勝って次に進む」と再びドーピング陽性の潔白を主張した。次戦については「まだわからない。私はベストなやつと戦いたいだけ(ファンに)今日はノックアウトできなくてすいません、ぜひ次は倒したい」と意気込んだ。
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