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【新日本キック】重森陽太がREITOを完封勝利、勝次はNOBUと激戦の末にドロー決着

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2021/10/18(月)UP

ミドルキックで攻める重森

新日本キックボクシング協会
『TITANS NEOS29』
2021年10月17日(日)東京・後楽園ホール

▼62kg契約 3分3R
〇重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
判定3-0 ※30-29、30-27、30-28
●REITO BRAVERY(レイト・ブレイブリー)(BRAVELY GYM/現KOSスーパーフェザー級王者)

 5歳からキックボクシングを始めた重森は「神撃キッカー」と呼ばれ、蹴り技のスペシャリストとして3階級を制覇した。2019年11月に開催された『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』では、翔・センチャイジムと激闘を繰り広げ、年間ベストバウトを獲得。蹴りのスペシャリストが、再びメインに抜擢されて重責を担う。

 現KOSスーパーフェザー級王者のREITO BRAVERYは戦績16戦9勝3敗4分で、2017年5月の『KHAOS.2』では、ミドルキックとヒザ蹴りで森坂陸を攻略して判定勝ちを収めている。アウェイのリングでエース狩りを狙う。

キックを蹴り込むREITO(左)

 1R、重森はミドルキックを連発。ガードするREITOだが、受け身になってしまう。重森は下がるREITOに、「来い、来い」と中央へ呼ぶ。前足へのストッピング、さらにミドルキックへつなげる。REITOは、ときおりミドルキックを返すのが精一杯か。最後は重森が左右のフック連打でKOを狙ったところでラウンド終了。

 2R、REITOはローからミドルのコンビネーション。これをガードした重森は、強烈なミドルキックをヒットさせる。REITOはローキック。重森は前足へのストッピングを連続で繰り出す。動きが止まるREITOに、強烈なミドルキック。さらに右フック、左ストレートでKOを狙った。

試合後に言葉を交わす両者

 3R、開始早々に前足へのストッピングを連打。動きが止まるREITO。ローキックを返して、左ストレートでKOを狙うが、重森には当たらない。重森はミドルキック、さらに右のパンチで追い込んでいく。倒しにいく姿勢を見せた重森だが、最後までREITOは倒れなかった。3-0の完封勝利を飾った重森は、残念そうな表情。だがREITOが挨拶に来ると、「めちゃいい選手だなと思って、たくさん練習してきました」と話しかけた。

 メインを戦った重森はマイクを握ると、「今年最後の新日本キックの大会のメインを任されて、勝利で責務を果たすことができてよかったです。本当はKOしたかったんですが、倒す姿勢は見せられたと思います。KNOCK OUTのイベントのポスターで、選手がひとりだけ掲載されたことが賛否出ていますが、僕はいいと思います。これからの新日本キックも、いつも同じ選手ではなく、倒しにいく選手が大きく出てもいいと思うし、そうした若い選手にも光が当たっていけるようにチャンスがあればいいと思っています」と訴えた。

▶︎次ページは、勝次vsNOBU BRAVERY、斗吾vs佐野克海

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