【Krush】玖村修平、執念のラッシュで新美貴士にリベンジ戴冠「才能は努力で越えられる」神保克哉が植村真弥を豪快KO
Krush実行委員会
『Krush.137』
2022年5月21日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合)/Krushフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●新美貴士(名古屋JKファクトリー/王者)
判定0-3 ※三者とも29-30
◯玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者)
※玖村が第6代新王座に就く
新美は、前に出る圧力と破壊力のあるパンチ、ミドルキックを軸に、20年にKrushのベルトを獲得。その後は、K-1に活躍の場を広げ、今回はKrushで4度目の防衛戦に挑む。後楽園ホールでは破格の強さを見せている男。
対する玖村は、弟・将史と共に関西から上京し、KrushとK-1の舞台で戦ってきた。昨年12月には才賀紀左衛門、今年2月には小澤海斗のビッグネームを下し、K-1グループでは初戴冠のチャンスが巡ってきた。
両者は20年の[第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントの準決勝]で対戦、この試合で勝利した新美がトーナメントも制し、第5代Krushフェザー級王者となった。
王者の返り討ちか、挑戦者の執念か。
1R、ぶつかり合うようにパンチで襲いかかる両者。サウスポーの新美が、左ミドル、ローを軸に攻めていく。新美のヒザ蹴りに対して、玖村はカウンターのフックを合わせて、飛びヒザ蹴り、バックブローと打ち返す。新美は前に出続けて、インローをコツコツ蹴る。
2R、玖村が右の三日月蹴りで牽制。それでも新美は一気に距離を詰めて、左ローを蹴るが、これがローブローとなり、時間が取られる。再開後、新美が玖村をコーナーに詰めて、細かいフック連打。距離を離して左ジャブで牽制する玖村は、遠い距離からワンツーを多用、右のボディフックを強打する。
3R、新美が左ロー、ミドルを強打。玖村は、新美の蹴りを貰い続けず、ワンツー、ボディ打ち、前蹴りと技を返す。終盤、玖村がワンツーからのフック、ストレートで執念のラッシュ。新美は倒れなかったが、玖村がこのRでベルト戴冠への執念を見せ、王者を振り切って判定勝利。玖村が念願のKrushの王座を戴冠した。
玖村はマイクを持つと「大阪から色んな人の縁を切って、このベルトのために上京してきました。網膜剥離とか、色んな挫折がありましたが、ベルトを巻くことが出来ました。次はK-1のチャンピオン(軍司泰斗)に挑みたい」とアピールした。
その後、これまで共に戦ってきた弟・将史と共に写真に収まり、涙を流して勝利を喜んだ。
バックステージでは、弟・将史が兄よりも先にKrushスーパー・バンタム級のベルトを巻いていたこともあり、周囲から「兄弟でレベルが違うと言われたこともありました」と告白。心が折れそうになったこともあったが「才能は努力で越えられると思って、ずっとやってきた」という。まさに、努力の男・玖村修平の今後に注目したい。
▼セミファイナル(第9試合)/-75kg契約/3分3R・延長1R
◯神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
KO 3R 1分50秒 ※左フック
●植村真弥(WSRフェアテックス幕張)
神保はK-1を主戦場に、トレードマークの特攻服さながらのファイトスタイルで-75kgの新階級を作るべく試合を重ねてきた。前戦は今年2月のK-1でダニロ・ザノリニに判定勝ち、現在4連勝中と絶好調。
対する植村は、過去最大体重が138kgで、これまではクルーザー級(-90kg)等で戦っていた選手だ。合計63kgの過酷な減量を乗り越え、リングに上がる。クルーザー級のままのパワーを見せることができるか。
1R、ガードを固める植村は、スピードのあるフックで攻める。神保は落ち着いて、右のカーフキックを多用、植村の前進には顔面ヒザ蹴り、ボディフックで対抗する。
2R、剛腕フックで攻める植村が、バックブロー、そして意表を付いたハイキックも見せる。神保は手数で上回り、ボディ打ちを中心に植村を削りにかかる。ここまでのポイントでは神保がリードか。
3R、耐える植村は辛抱強くアッパー、フックを返して逆転を狙う。すると、近距離で額を突き合わせるようにした状態から、神保が離れ際に戦慄の左フック!
この1撃に、植村が一瞬意識を飛ばして、ロープにもたれかかってダウン。そのまま続行不可能となり、神保が衝撃KOで植村を撃破した。
神保はマイクを持つと「75kgの主役になります。最終的には気合いです。ありがとうございました」とアピール。ちなみに「最終的には気合いだ」は、神保が入場曲として使う歌手・若旦那の「気合いだ」の歌詞でもある。
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