【修斗】清水清隆が引退試合で秒殺TKO負け、藤井伸樹が石井逸人との大激闘を制し新王者に!
株式会社サステイン
『プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.7』
2022年11月27日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合) 清水清隆引退試合 フライ級5分3R
●清水清隆(TRIBE TOKYO MMA/同級世界3位)
TKO 1R 0分44秒 ※レフェリーストップ
〇山内渉(FIGHT FARM/同級世界5位)
清水は、2008年にPANCRASEでデビューを果たしてから、2009年のネオブラッドトーナメント・フライ級で優勝、2010年2月にはフライ級キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップで砂辺光久を撃破し、王座を戴冠するなど活躍。現役引退を表明後、今年7月には約7年ぶりにPANCRASEへ復帰し、佐々木亮太に一本勝ちを収めた。
清水からの唯一の対戦相手に関するリクエスト「今、一番勢いのある若い選手」として白羽の矢が立った山内は、デビュー以来負けなしの4連勝で世界ランカーとなった新鋭。国内フライ級で一時代を築いた清水の意地が未来を叩き潰すか、山内が新時代を切り開くか。
1R、両者ともオーソドックス。ステップを踏む清水に、山内が左ハイキックを蹴り込む。清水がダブルレッグで入ったが、マットに頭を強打したか。動きが止まってしまった清水。そのまま山内が容赦なくパウンド連打を打ち付け、レフェリーストップとなった。
山内は「清水さん、本当に戦ってくれてありがとうございます。僕がMMAを始めた頃から憧れていた選手なので勝てたことが嬉しいし自信になりました。僕がフライ級が清水さんの代わりに頑張っていくので、後はゆっくり休んでください」と引退する清水へメッセージ。
引退する清水はマイクを持つと「すみません。負けた人間がマイクを持つのはあれですが、腹いっぱいの現役生活でした。たくさん応援に来ていただいて、結果を残せなかったですけど、忘れられない1日でした。自分が皆さんにして頂いたことを返せるように今後は頑張っていきます」と語った。
▼セミファイナル(第9試合) 環太平洋バンタム級チャンピオンシップ5分3R
●石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/王者・初防衛戦)
判定1-2 ※27-30、29-28、28-29
〇藤井伸樹(ALLIANCE/挑戦者・同級4位)
※藤井が環太平洋バンタム級王座を戴冠。
石井は柔道をベースに持ち、試合場全てを使う躍動感溢れるファイトスタイルが信条。今年5月に前王者・小野島恒太に判定勝利し、第11代環太平洋バンタム級王座を手にした。
対する藤井は長くパンクラスを主戦場に戦い、16年から18年にかけて6連勝をマーク。18年11月に修斗に舞台を移すと、毎回繰り広げられる激戦から“最も戦いたくない男”と称される。
今年1月には環太平洋バンタム級王座決定戦のチャンスを得るも小野島恒太に敗れ王座を逃した。前戦は5月で齋藤翼に判定勝利している。
1R、左ハイキックを蹴る石井のパンチに対して、藤井は右カーフキックを蹴りつつ、ダブルレッグでテイクダウンに成功。今度は石井が首投げを決める。スタンドへ戻り、石井はワンツーをヒットさせて、左ミドルやジャブと手数を出す。藤井は右カーフキックを蹴り込み、ワンツーを返す。
2R、石井が投げを決めるが、直ぐに立つ藤井はバックへ回ろうとする。金網際で入れ替わった藤井はスタンドバックへ、石井はアームバー!。
これを潰してディフェンスする藤井は、スタンドへ戻してフックを見舞う。石井はタックルを仕掛けるが、藤井はこれを切りつつ上から鉄槌を見舞う。バックマウント、リアネイキッドチョークと流れるように攻めるが、石井は何とかディフェンスして極めさせず、このラウンドを終える。
3R、石井が飛びヒザ蹴りで先制、ジャブでけん制しながらストレートを見舞う。藤井はタックルを仕掛けるが、切った石井は逆にシングルレッグを仕掛けて上になる。藤井は腕十字、三角締めと攻め続けるが、石井はパウンドで対抗。スクランブルから立ち上がった藤井。
スタンドに戻し、両者ともパンチで打ち合う。両者ともふらふらになりながら必死に打撃を出す。石井が左の蹴りを放ったところで試合終了となった。お互いに死力を尽くした戦いに会場からは大きな拍手が贈られた。
ジャッジはスプリット判定となり、2者が藤井を支持。藤井が念願の王座を戴冠した。マイクを持った藤井は「皆さんの前で勝つことが出来て良かったです。ただ疲れるな(笑)。どちらが勝ってもおかしくない、こういう試合が出来たのも石井選手のおかげです」とコメントした。
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