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【新極真会】17歳・鈴木未紘が涙の初優勝!父・鈴木国博に続き全日本王者に

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2022/12/26(月)UP

元全日本王者の鈴木国博(右)の長女が父に次いで全日本(女子の部)を制した

 新極真会主催『第54回全日本空手道選手権大会』の2日目が25日、代々木第二体育館で行われ、女子は元世界王者で元全日本王者でもある鈴木国博の長女、鈴木未紘(17=新極真・厚木赤羽支部)が初優勝、他団体ながら4連覇を狙う久保田千尋(久保田道場)に延長の末判定勝利し、高校2年生ながら新極真に王座を取り戻した。
 また父に続き、体重無差別の全日本優勝は極真空手時代から数えても史上初の快挙だ。父は2000年から05年にかけ4度の全日本優勝を果たしている。

準々決勝では14年の全日本王者・加藤小也香が久保田を攻める

 ”今度こそ新極真に王座を取り戻したい”そう新極真の女子たちは燃えていた。準々決勝では14年の全日本王者・加藤小也香(新極真・愛知中央支部)が得意の足技で久保田と互角の接戦に。延長戦で判定負けするも、もう一歩のところまで迫った。

 準決勝では美女空手家として人気の目代結菜を準々決勝で判定で下し勝ち上がってきた野邑心菜(新極真・世田谷・杉並支部)が久保田を翻弄した。

体格で勝る野邑(右)は圧力をかけ久保田をリード

 体格で勝る野邑は圧力をかけ、突きとヒザ蹴りの連打で久保田を押し本戦引き分けも2-0とリード。
   延長、再延長でも引き分けも1-0と野邑が優勢だったが、再延長引き分けになると女子は8kg以上の体重差で重い方の負けとなる。体重無差別の大会ならではのルールだ。野邑は77.5kg、久保田は65.9kgで8kg以上の体重差が認められ、久保田が勝利、決勝に進んだ。

鈴木が上段ヒザ蹴りを浅古麗美にヒットさせる。延長5-0で勝利

 一方、鈴木は準決勝で昨年のJFKO全日本・軽重量級優勝の浅古麗美(極真会館埼玉木村道場)を延長5-0の判定で下し勝ち上がってきた。鈴木は突きの連打から上下に振り分ける蹴り、鋭いヒザ蹴りが武器。昨年の全日本では久保田に再々延長の末に判定で敗れており、リベンジに燃えていた。

鈴木(左)がヒザ蹴り、中段蹴りで久保田を追い詰める

 決勝戦、序盤から接近戦。久保田は突きから下段蹴り、鈴木は突きからヒザ蹴りの応酬。後半は鈴木がヒザ蹴りの連打から中段回し蹴りなどリズム良く攻め立てる判定は引き分けだが鈴木に旗2本上がる。延長戦では久保田の突きの連打に、鈴木のヒザの連打、上段回し蹴りなども冴え、3-0の判定で鈴木が初優勝を決めた。

 優勝した鈴木は涙、そしてマイクでは「去年から悔しい思いをしてきたんですが、たくさんの人が支えてくれて、こうやって優勝することが出来て本当に嬉しい。絶対新極真の王座を奪還するという思いでやってきました」と涙を拭いた。

優勝し涙でインタビューに答える鈴木

 試合後の囲み会見では「久保田選手がいたから強くなれた。朝練で”朝寒いな”とかネガティブな気持ちになりかけるんですけど、久保田選手は今絶対練習しているだろうなとか、絶対女王の久保田選手はもっと強いんだろうなとか、頭に入れていたので、久保田選手がいたからこそ、こうやって最後優勝することが出来たと思います」と久保田に感謝した。

 今大会では男子は入来建武が3連覇を達成。男子はベスト4、女子は優勝、準優勝者が世界の切符を手にした。

☆男子結果レポートはこちら

『第54回全日本空手道選手権大会』

女子
優勝 鈴木 未紘(新極真会 厚木・赤羽支部)
準優勝 久保田 千尋(久保田道場)
第3位 浅古 麗美(一般社団法人 極真会館 埼玉県木村道場)
第4位 野邑 心菜(新極真会  世田谷・杉並支部)
敢闘賞 目代 結菜(新極真会  東京城南川崎支部)
技能賞 加藤 小也香(新極真会  愛知中央支部)

▶︎次のページは【フォト】この入賞者たちの試合の瞬間、父・鈴木国博と母と3人で喜びの笑顔の写真も

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