【UFC】ラスト1秒の劇的失神KO!“最強のワル”決定戦、ホロウェイが強烈フックでゲイジーを撃沈
WME-IMG
『UFC 300』
2024年4月14日(日・日本時間)米ネバダ州ラスベガス T-Mobileアリーナ
▼ライト級BMFタイトルマッチ5分5R
●ジャスティン・ゲイジー(米国)
KO 5R4分59秒 ※右フック
〇マックス・ホロウェイ(米国)
ホロウェイは卓越したボクシング技術で多くのKOを生み出してきたスター選手。22年7月に王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーと3度目の再戦で判定負けして王座奪還ならずも、続く23年4月に、10連勝中だったアーノルド・アレンに判定勝利で再起すると、同年8月にはコリアンゾンビことジョン・チャンソンに右フックでKO勝利した。長らくフェザー級で活躍してきたが、今回は19年以来5年ぶりとなるライト級での戦いとなる。
対するゲイジーはレスリングベースで、破壊力ある打撃でKOを量産してきた強豪。22年5月にタイトル戦で、体重超過した元王者のチャールズ・オリベイラに一本負け。23年3月の前戦でラファエル・フィジエフを下し再起すると、同年7月にはダスティン・ポイエーを相手にハイキックでKO勝利を挙げた。
今回はゲイジーがポイエーを下して獲得したBMFのベルト(ネイト・ディアズが自らをBaddest Mother Fuckerと呼んでいたことがきっかけに誕生した、最強のワルを決める非公式のベルト)をかけての一戦。
1R、細かくステップを踏んでジャブを突くホロウェイに、ゲイジーはカーフを蹴りつつじりじりと距離を詰め、近づいたタイミングで左右のフックを振る。ラウンド終了直前、ホロウェイのバックスピンキックが当たりゲイジーがぐらつく。
2R、前のラウンドのバックキックで、ゲイジーの鼻から出血が。パンチを出していくホロウェイだが、前に出した手がゲイジーの目に入り試合中断。再開後、ホロウェイが徐々にプレッシャーを強めていくが、またも指がゲイジーの目に入り中断となる。再開後、ゲイジーのカーフでホロウェイがバランスを崩す。
3R、前蹴り、ミドルで距離を取るホロウェイ。ゲイジーは強い左フックを放つが、ホロウェイはガードすると、近距離でアッパーを当ててゲイジーをぐらつかせる。終盤はホロウェイがパンチを当てる場面が多くなる。
4R、ミドル、ボディストレートと腹を狙うホロウェイ。ゲイジーは前に出てワンツーを放つが、ホロウェイはサークリングやバックステップでかわすと逆にワンツーを当てる。しかし終盤、ゲイジーの右フックが当たりホロウェイが尻餅をつく。
5R、互いに打撃を交換する中、ホロウェイがボディから右ストレート。これが効きゲイジーが下がるとホロウェイはケージに詰めて連打をまとめる。しかしゲイジーは持ち直しパンチを返す。
そしてラスト10秒、ホロウェイが“最後は打ち合おう”とばかりにオクタゴン中央を手で指しゲイジーを誘うとゲイジーも呼応し、思い切りパンチを振り合う。するとホロウェイの右フックが直撃! ゲイジーが前のめりに崩れ落ち、なんとラスト1秒でホロウェイが劇的な失神KO勝利を収めた。
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