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GACKTとの出会いと合氣道が梅野源治をさらに強くした=11月度ベストファイターインタビュー

 毎月イーファイトが取材した大会の中から決める格闘技月間ベストファイター賞。2017年11月のベストファイターは、11月24日に後楽園ホールでルンピニースタジアム認定ライト級4位インディートーンをKOした梅野源治に決定!(2017年12月14日UP)

PROFILE

梅野源治(うめの・げんじ)
1988年12月13日、神奈川県出身
身長178cm
戦績:40勝(19KO)9敗3分
WBCムエタイ世界ライト級王者
PHOENIX所属

選考理由
1、「ルンピニースタジアム現役ランカーをKO」
2、「衝撃的なKO劇で観客を沸かせた」
3、「日本人初のルンピニー王座奪取に期待がかかる」

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ

 受賞された梅野選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

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贈呈:ゴールドジム

ベストファイター記念インタビュー
「今回KOしたヒジ打ちも、合氣道で教えてもらった力の伝え方で打ったんです」

■右より左の縦ヒジの方が入りやすいと言われて練習していた

 2017年11月は立ち技格闘技のビッグマッチが多く、立ち技から多くのベストファイター候補が挙がった。Krush-55kgタイトルマッチで大激闘の末に2度目の防衛を果たした寺戸伸近(Krush・5日)、シュートボクシング日本スーパーライト級王座決定トーナメントを制した海人(シュートボクシング・22日)、南米最強の男にKO勝ちしてRISEバンタム級王座2度目の防衛に成功した那須川天心(23日・RISE)、城戸康裕から3度のダウンを奪って勝利した木村“フィリップ”ミノル(23日・K-1)など。

 その中から11月のベストファイターに選ばれたのが、11月24日の『REBELS.53』でムエタイの二大殿堂のひとつルンピニースタジアムが認定するライト級ランキング4位のインディートーン・ポー.ピナブハット(タイ)からKO勝ちを奪った梅野源治(29=PHOENIX)である。レベルの高い対戦相手に勝ったこと、観客を沸かせた試合内容、そして衝撃的なKOでの結末などから選出された。

 日本キックボクシング界の頂点に君臨し、ムエタイの一流選手たちとしのぎを削ってきた梅野だが、2017年は最も苦しい1年となった。4月と5月に50戦のキャリアの中で初の連敗を喫し、5月のタイでの試合ではようやく手にしたルンピニーと並ぶムエタイ最高峰のタイトルであるラジャダムナンスタジアム認定ライト級王座を奪われた。

 さらには「4月の試合で眼窩底骨折を負い、ミット打ちをやっていても二重に見えて的が絞れない状態。5月の試合でも頬骨をヒジで折られて目にダメージがあり、より二重に見えて。もう終わりなんじゃないかって本当に思った。目標だったラジャダムナンのベルトを失って、眼窩底骨折、上腕二頭筋断裂、その他にも骨折三カ所と大きい怪我をしてしまいました」と、文字通りボロボロの状態に。

「もうこれ以上強くなれないのか」と思い悩み、夜も眠れず考えて出した結論は「引退」だった。「自分を本気で諦めていた。もう無理です、と会長にも言いました」。しかし、会長やトレーナーをはじめ周りの人たちから「お前はもっと強くなれる、お前はこんなもんじゃないんだ」との励ましを受け、「また一からやっていこう」と決意。復活を懸けて臨んだ9月の試合で勝利を収め、自信を取り戻したのである。

 そして迎えた今回の現役ルンピニーランカーとの対戦。インディートーンは対戦カードが発表された2カ月前の時点ではライト級9位だったが、試合前の最新ランキングではなんと4位に浮上。過去にはWBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座を獲得したこともある本物のムエタイ強豪だ。

 1Rから梅野は積極的に左右ローと左右ミドルを蹴っていき、2Rになると両者の蹴り合いが見られるが両者ともディフェンスが上手くそのほとんどをブロック。3Rになるとインディートーンはついに得意の首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り。梅野もがっちりと組んでヒザを蹴り返すが、ここはインディートーンが有利。しかし離れると梅野が強烈な左ミドルをクリーンヒット。さらにローで攻める。インディートーンは右ストレートをヒットさせ、梅野を押してコーナーへ追い込むと得意の飛びヒザ蹴りを発射する。

 そして迎えた4R。梅野がミドルを蹴っていくとインディートーンはパンチを出して組みに来る。そして「組んでくるところを狙っていた」という梅野の左縦ヒジ打ちが、組もうとしたインディートーンに強烈ヒット。一瞬、間をおいてゆっくりと崩れ落ちるインディートーン。勝利を確信した梅野はガッツポーズ。後楽園ホールは大歓声に包まれた。レフェリーはカウントを数え始めるが、大の字になってぴくりとも動かないインディートーンを見て即座に梅野のKO勝ちを宣した。

「相手が首相撲の選手なので組みに来るのは分かっていたんです。ただ僕が想像していたよりも組みに来なかった。3Rが終わった後のインターバルでセコンドから言われたのは、僕のパンチを怖がっているからあまり組んでこないんだ、と。だから、パンチはもうかなり警戒されているので、組みに来る瞬間に縦ヒジが入りやすいぞと言われたんです」

 実は練習の段階で、インディートーンが首相撲を仕掛けてくることを想定し、その対策を立てていた。

「練習でもずっと右の縦ヒジよりも左の縦ヒジの方が入りやすいと言われていて、相手のガードが高いのでその隙間を打っていく練習をずっとやっていたんです。それが本当にドンピシャで当たった感じでした。来たと思って1回前蹴りで突き放したんですが、すぐに前へ圧力をかけてきたのでこれは組みに来るなって思って、ヒジを合わせたらドンピシャでアゴ先に当たりました。作戦通りです」

 タイの現役ランカーどころか、タイでは選手を引退して日本で普段はトレーナーをやっているタイ人にも日本チャンピオンクラスがコテンパンにやられるほど、日本のキックボクシングとタイのムエタイには差がある。その中で、梅野が現役ランカーをKOしたのはまぎれもなく“快挙”なのだ。



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