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【ボクシング】“ポスト長谷川”久保が無敗で世界王座獲得

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2017/04/09(日)UP

久保は7Rダウンを奪われるも8Rから回復し、久保のペースでボディを中心にパンチを上下に振り分け11RTKO勝利で無敗のまま世界王者となった

真正プロモーション「THE REAL FIGHT」
2017年4月9日(日)エディオンアリーナ大阪

▼WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 
○久保隼(くぼ・しゅん/27歳=真正ジム/同級8位)
TKO 11R 5秒 ※棄権
●ネオマール・セルメニョ(37歳=ベネズエラ/王者) 

久保は1Rから積極的に攻める

 世界タイトルに初挑戦する同級8位の久保隼(くぼ・しゅん/真正ジム)は、王者セルメニョ(ベネズエラ)に対し1Rからジャブを中心前に出る。ジャブからボディ、アッパーへと上下に振り分けヒットさせる。

 セルメニョは2Rからビッグパンチと言われる力強いパンチを一発一発振っていく。久保のガードにヒットするたびにドスッ、ドスッと鈍い音を立てる。

 3Rから久保はボディに集中して攻め立て、6Rには久保の執拗なボディの連打に効き始めたのかセルメニョが体を丸める。更にボディから顔へとパンチを振ってヒットさせる久保。セルメニョは右目の下を切り出血。 

セルメニョの右フックがクリーンヒット。久保はこれでダウンを喫する

 しかし、7R、終盤にセルメニョの右フックが久保の顎を捉え大きく顎が上がりふらつく。立て続けにセルメニョの右が入り久保がダウン。立ち上がった久保は残り十数秒を耐えピンチを切り抜ける。

 持ち直した久保は以降も距離をとってはセルメニョの顔面にストレート、接近してはボディにパンチを集中。時折、セルメニョのビッグパンチにヒヤリとさせられるが、スタミナが切れ始めたのか打ち終わりにバランスを崩す。

 そして11Rのゴングが鳴ってもセルメニョはコーナーに座ったまま立ち上がらない。グローブの紐を解き立ち上がらず棄権。棄権理由は疲労が限界に達したという。

 ダウンを喫してもなお攻め続けた久保がセルメニョの心を折れさせたか、久保はプロ戦績無敗のままWBA世界スーパーバンタム級王座を獲得した。

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