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【ラウェイ】地上で最も過激な格闘技、対抗戦は日本勢1勝2分で敗れるも大健闘

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2017/11/15(水)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

初参戦の東(右)が超強豪モー(左)に大健闘


ILFJ

「ラウェイ グランプリ ジャパン 2017」
2017年11月15日 (水)東京・後楽園ホール
▼第6試合 ミャンマーラウェイ公式ルール 63kg契約 ミャンマーvs日本3対3対抗戦 3分5R
△トゥン・ルイン・モー(18=ミャンマー/2016・2017年ラウェイ世界選手権2連覇)
時間切れドロー
△東 修平(27=日本/AACC)

 ラウェイは、手にグローブではなくバンテージのみを着用し、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、頭突きや投げ技、立ったままの関節技、さらには故意と見なされなければ金的攻撃も反則にならない過酷なルールで行われているミャンマーの伝統的な格闘技。今回は日本大会の第5弾となる。

 今大会でこの過激格闘技に初挑戦するのは、『GRACHAN』などに参戦しているMMA(総合格闘技)ファイターの東。MMA戦績11勝4敗1分のパンチャータイプで、6月の中国での試合では1RでTKO勝ち。また、登録者数185万人を超える人気ユーチューバー・すしらーめんりくの動画に「タンクトップマスター」の名で出演。人気者となっている。

 対戦相手には2016・2017年ラウェイ世界選手権2連覇の超強豪モーが用意された。モーは14勝9分けで無敗を誇り、ラウェイ次世代エースとして注目されているという。

 1R、いきなりパンチの連打を仕掛ける東。モーは蹴りからのストレートを放つ。打ち合いが何度も繰り広げられるが、両者ともクリーンヒットはさせていない。

 2R、組み付いた東にヒジを見舞うモーだが、東は持ち上げてマットに叩きつける。モーはパンチ、ヒジ、ハイキックで前へ出ると東は下がりながらヒジで迎え撃つ。頭突きを見舞った東にモーはワンツー。

 3R、左目上が大きく腫れあがった東は果敢にパンチやヒジを繰り出すが、モーは前へ出て蹴りからのパンチ。モーの右ストレートに東が下がる。組みに行った東にモーが頭突き、下がった東に飛びヒザ蹴り。その後もパンチで下がらされる東。

 4Rは両者足を止めての打ち合いから開始。モーはその間にも右ローを蹴る。東は笑いながらパンチを連打するが、モーの右ローで転倒する。この右ローを何発ももらい、大きくバランスを崩す東。

 5R、東はパンチで突っ込み、タックルを仕掛ける。このラウンドは東が攻めの姿勢。モーもパンチとローで前へ出るが、東がヒジで迎え撃つ。飛びヒザ蹴りでKOを狙う東だがヒットは奪えず、最後は両者パンチの打ち合い。

 試合終了のゴングが鳴ると、両者はお互いの健闘を称え合い、固く抱き合った。ルールによりドロー(判定はなくKO決着以外は全てドロー)となったが、場内は大きな拍手に包まれた。

 日本vsミャンマーの3対3対抗戦は1勝2分でミャンマーの勝利となったが、日本勢の健闘が光った。


17歳のナイン(左)が気の強さを見せ付けて勝利

 

▼第5試合 ミャンマーラウェイ公式ルール 65kg契約 ミャンマーvs日本3対3対抗戦 3分5R
〇パッキャウ・リン・ナイン(17=ミャンマー)
TKO 3R終了時 ※セコンドからのタオル投入
●蓮實 光(31=日本・パラエストラ栃木)

 MMA(総合格闘技)ファイターの蓮實は4度目のラウェイ挑戦で初勝利を目指す。今回対戦するナインは4勝1敗9分の17歳。今回の試合のために高校を中退したのだという。

 1R、蓮實は左フックを効かせていきなりパンチでラッシュを仕掛け、左右フックの連打でコーナーへ追い詰める。ナインはローを蹴るが力強さを感じさせず、蓮實のタックルで転倒。蓮實のバックスピンキックに“もっと攻めてこい”というゼスチャーを見せるナインだが、ローで大きく体勢を崩し、タックルで投げられる。

 2Rも右ローから左右フックにつなげる蓮實。ボディへの連打で圧倒するが、ナインも打ち返す。蓮實は鮮やかな投げも見舞う。攻撃をもらい、鼻血を出しながらもひたすら前へ出てパンチを出すナイン。蓮實には疲れが見え始めた。

 3R、疲れからか蓮實は転倒を繰り返す。強気なナインは右ハイ、右フック、タックルに来る蓮實の背骨にヒジを打ち下ろす。疲労困憊の蓮實にセコンドからタイムがかかった(1度だけ認められダウン1回に相当するラウェイ独特のルール)。再開後、激しく打ち合う両者。

 このラウンドを持ちこたえた蓮實だったが、インターバル中にセコンドからタオルが投げ込まれ、ナインがTKO勝ち。前半の劣勢から逆転勝利に成功した。

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