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【K-1】武居由樹、3連続KOを実現した”強い気持ち”とは

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2019/07/01(月)UP

武居は傷のない顔で会見に登場し「動きが硬かった」と反省。

 2019年6月30日(日)、東京・両国国技館で開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~』において、トーナメントをすべてKO勝利で飾り優勝を果たした武居由樹(22=POWER OF DREAM)の一夜明け会見が7月1日(月)に行われた。

 激闘を終えた武居は「昨日はとにかくがんばりました」と安堵の表情を浮かべた。「全試合KO目指して1試合1試合倒しに行き、いつもより気持ちが前に出た試合になりちょっと動きが硬かった」と試合展開を振り返ったが、全試合KOという結果にはある程度満足しているようだ。

決勝では玖村将史(左)を圧倒KO

 トーナメントの全KO制覇は、あの武尊ですら成し遂げられていない。武居がそれを達成した陰には、3つの”強い気持ち”が存在していた。

 1つ目は「全試合1RKO」宣言。スーパーバンタム級において、すでに圧倒的な強さを見せていた武居だったが、それでもすべての試合にKO勝利するのは至難の業に思えた。しかしそれを実現するために武居が選んだのは圧勝宣言だった。結果として決勝戦のみ2ラウンド目に突入し、武居は「焦っちゃいました」と照れ笑いを見せたが、圧倒的な強さはなにも陰りを見せなかった。

玖村修平(左)からバックハンドブローでダウンを奪い決勝進出

 2つ目が武居が持つ負けん気の強さだ。準決勝で玖村修平と対戦する際、玖村の得意技がバックハンドブローと知っていたため、「自分も狙っていた」と相手の得意技で真っ向勝負を仕掛けた。結果として武居はそのバックハンドブローでダウンを奪い、決勝までほぼノーダメージで駒を進めることになる。

 3つ目は”格闘技界を引っ張っている二人”に追いつきたいという気持ちだ。決勝後のマイクで、武居は「自分も格闘家なのでいつか越えなければならない」と、目標を口にした。すでに高い実力は評価されている武居だが、その二人と比べて不足しているのは知名度。その差を埋めるため、武居はセンセーショナルな勝ち方をする必要があった。

 結果として全1ラウンド決着は逃したものの、トーナメントを全試合KOで制覇。K-1三階級制覇王者・武尊を超える偉業を達成し、次のスーパースターとなる条件を一つクリアして見せた。

「思ったよりパンチのスピードもパワーもあった」というリーバスをボディで轟沈させた武居(左)

 しかしこの偉業達成を恩師の古川会長から褒められたかと尋ねられると、「20点」と辛口評価を受けたことを明かした。武居は「良くも悪くも気持ちが前に出過ぎたのが悪かったのかな」と反省。

 とはいえ圧勝劇で階級最強を証明した武居。次の目標を問われると、最低でも二階級制覇を目指す意思はありながらも、直上のフェザー級には後輩である現K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者・江川優生(21=POWER OF DREAM)がいることを指し「どうしようかな」と頭を抱えてみせた。

 次のスーパースター候補に名乗りを上げた武居。さらなる強さの証明のため、新たな難敵との戦いが期待される。

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