【RISE】松倉信太郎、ミドル級王座を争う“コリアンモンスター”に「どんな手を使ってでも勝ちたい」
いよいよ明日7月5日(金)東京・後楽園ホールで開催される立ち技格闘技イベント『RISE133』。セミファイナルでは現在空位のRISEミドル級王座を懸け、松倉信太郎(27=TRY HARD GYM)とイ・ソンヒョン(27=韓国/RAON)の王座決定戦が行われるが、試合直前の両者のコメントは激闘必至を予感させるに十分だ。
松倉は2009年に17歳でK-1甲子園70kg級を制覇。K-1・Krushを主戦場にキャリアを重ね、Krush YOUTH GP 2012でも70kg王者に輝いた。RISE初参戦の2018年6月大会では今回対戦するソンヒョンと対戦。延長の末に判定負けを喫したが、その後3連勝(2KO)と巻き返しに成功。RISE王座挑戦までたどりついた。
対するソンヒョンは前RISEライト級王者の肩書を持ち、RISE3階級制覇の裕樹、シュートボクシング世界王者の鈴木博昭、HOOST CUP王者の麻原将平ら日本の強豪を撃破した実績の持ち主。旺盛なスタミナと突進力を武器に、ダウンを奪われてもすぐに回復し逆転勝利することから“コリアンモンスター”と呼ばれる。
所属するジムの会長HIROYAや名トレーナー、ノッパデッソーン(タイ)指導のもと、「これで変われなかったら(選手として)限界なのかなとも思ってしまう」ほど質・量とも過去最高の練習をやり込んできたという松倉。
その理由は歴然。実は10年に及ぶキャリアの中で、初のタイトルマッチなのだという。「やっとここまで来れた」と感慨深く語り、だからこそ「今回は内容より勝つことが全て。どんな手を使ってでも勝利にしがみつきたい」と懸ける思いを吐露した。
1年前に戦ったソンヒョンについては「率直に強かった」と語り、6年前に対戦したかつての中量級の雄、佐藤嘉洋を引き合いに出しながら「(佐藤と同様に)圧力がひとつ上というか想像以上の圧力を感じた」と警戒心をにじませた。スタミナ勝負で競り負けた前回を踏まえ「今回も最後は絶対競り合いになると思うので、そこの勝負になる」とも予測した。
コンディションをキープできている理由のひとつに「食事」をあげた松倉だが、現在ONE Championshipに参戦中のMMAファイター、秋山成勲(43=チームクラウド)との交流からヒントをもらっているようで「最近、秋山さんと一緒に練習させていただくようになってから、食事の面などすごく参考にさせてもらっています。普段から食事を気をつけるようにしたら、体重も自然と落ちてきた」と好調をアピール。
自身初の5R制での戦いには不安を覚えつつも「正直、勝たないと何も始まらない。チャンピオンになれば、僕の人生は変わる」との強い言葉で覚悟の違いを表現した。
対するソンヒョンは試合2日前の7月3日午後、7月21日RISE WORLD SERIES準決勝を控える盟友のチャンヒョン・リーと共に無事来日、直前インタビューに答えた。
すでにリミットの70kgだというソンヒョンは心身ともに「快適」とコメント。初対決で競り勝っている松倉については「最近3連勝したことを知っている。私と戦った時より強くなっているでしょう」と、勝利におごる様子はみじんもない。
この一戦に向けては特にスタミナ、精神面を鍛えてきたといい、「チャンスがあれば倒しに行く。後半にKOのチャンスがあると思う。経験値の差が出るはず」と、後半勝負に絶対的自信を見せた。逆に「もし松倉選手が私に勝つ場合は、早めにKOするしかないです」と相手に勝利の手ほどきをする余裕さえ見せたほどだった。
松倉撃破を踏み台にウェルター級(-67.5kg)への挑戦も目論むコリアンファイターは、「私が2階級のチャンピオンになったらWORLD SERIESを私の階級で開催して欲しいですね!」と、最後までゆるぎない勝利への確信を匂わせ続けた。有言実行は松倉か、ソンヒョンか。決戦は間もなくだ。
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