【RIZIN】怒りに燃える矢地祐介、その裏には山本”KID”徳郁の教え(動画あり)
7月28日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催の『RIZIN.17』に出場する元修斗環太平洋ライト級王者・矢地祐介(29=KRAZY BEE)が、22日都内で公開練習を行った。
矢地はじっくりと軌道を確かめるようなパンチのみのミット打ちを披露。1Rの間、重量感のあるワンツーからフックを打ち込み、会場内に炸裂音を響かせた。
因縁の対決を目前に控えた矢地は、恒例の「狂蜂」の鉢巻きを身に着け会見に臨んだ。コンディションは「1週間後の日曜日には100%に持っていける」と順調な様子。減量による悪影響もなく表情は穏やかだが、言葉の端々からこれまでの矢地にはない強い覚悟を感じさせる会見となった。
RIZINが公開するドキュメント番組『RIZIN CONFESSIONS』において、「怒りと憎しみをもってリングに上がるのは初めて」と口にした矢地。朝倉未来が同番組で「KRAZY BEEの奴ら負けてばっか」とジム全体を挑発してきたことに怒りを募らせ、「みんなの(怒りの)想いを拳に乗せて叩き潰したいと毎日思っている」と緊張感を漂わせた。
7月8日に行われた合同記者会見において、朝倉とのツーショット撮影を拒否した矢地。朝倉の一挙手一投足に「メッキを塗るのに必死。自分をよく見せようとするのが腹立つ」と不快感を抱き、「試合までこの気持ちを取っておきたかった」と怒りを熟成させるために必要な行動だったと明かす。
矢地は直近において一切朝倉の情報を入れていないという。Twitterに流れてくる朝倉の投稿も「ミュートの使い方を覚えた」と一切表示させず、先だって行われた朝倉の公開練習も目に入れていない。その理由には恩師である故・山本”KID”徳郁に伝えられてきた「あーだこーだ言わずに試合で見せればいい」という”KRAZY BEEのスタイル”がある。「SNSとかで事前に(挑発などを)言うもんじゃない」という山本”KID”徳郁の教えを振り返り、今は「後は試合で見せるだけ」と静かに闘志を燃やす。
今回は初めてだという出稽古も積極的に行い、それぞれのジャンルのスペシャリストに教えを請うたという矢地。これまで「世界と戦えるフィジカル」と評価する能力にかまけて「目をそらしていた」というテクニックの細部まで徹底的に突き詰めてきた。その徹底した自己改革は精神面にも影響し、矢地は今回の試合において「お祭りモード」を封印するという姿勢に至ったという。
何より今回は「勝たないと始まらない」と考える矢地。「二度としゃべれなくしてやりたい」という気持ちもあるというが、「塩漬けにして勝つという選択肢もある」と、何よりまず結果を求める姿勢をあらわにした。これまで見せていたサービス精神旺盛な「RIZINの矢地祐介」を封印し、「MMAファイター矢地祐介」としての戦い方を貫く構えだ。
お祭りモードだった時よりも「もっと怖い矢地祐介を見られる」と口にし、ニヤリとほほ笑んだ矢地。これまでにない矢地の覚悟は、7月28日の夜にどんな結末をもたらすのか。
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