【RIZIN】水垣偉弥、堀口恭司戦を実現のためにケイプを圧倒する
8月18日(日)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)にて開催される総合格闘技(MMA)イベント『RIZIN.18』で、マネル・ケイプ(25=AKA Thailand)と対戦する水垣偉弥(35=Sonic Squad)が12日、神奈川・横須賀で公開練習を行った。
2005年にプロデビューした水垣は、これまで多くの日本人ファイターがUFCに参戦してきた中で、唯一5連勝を飾っており、屈指の日本人MMAファイターのひとり。11年から参戦したUFCでの5年間で14試合中8つの白星を挙げている。
今年5月には、国内での試合としては3年半ぶり(前回はUFC日本大会)、国内のプロモーションとしてはじつに10年半ぶりとなるDEEP参戦を果たし、昇侍に判定3-0で勝利を収めた。
公開練習では、シャドーボクシング1分、所属するSonic Squad代表の安田けんを相手にミット打ち、グラウンドを織り交ぜたマススパーリングをそれぞれ2分敢行。その後、会見に臨んだ。
対戦相手のケイプは17年のRIZIN初参戦以来、抜群の身体能力と4歳から始めたというボクシングテクニックを含めた打撃を武器に存在感を示すRIZIN外国勢の“顔”の一人。これまで挙げた13勝のうち、7勝をKO、TKOで、5勝を一本で極めており、フィニッシュ力も高い。
そんなケイプについて、水垣がもっとも警戒しているのは意外にも「クレバーさ」だという。その証拠として4月の『RIZIN.15』における伊藤盛一郎戦(2R スタンドでのパンチ連打でケイプのTKO勝ち)をあげた水垣は「1Rと2Rでリズムを変えてきたりしていたので、そういう所を気をつけたい」と語った。
ただ、自身の強みについて聞かれた水垣は「昔は打ち合いが長所だったが、世界のトップと真っ向からやってもその強みの部分では勝てない。今は打ち合いに固執せず、相手の弱いところを攻めるなど色々な選択肢を持って相手に考えさせるスタイルに変わってきた」と自己分析している。
ケイプとの対戦は一撃必倒の瞬発力&身体能力勝負をイメージしがちだが、実況解説陣から「距離感」「リズム」「際(きわ)」「スクランブル」などの言葉が飛び交うスリリングな頭脳戦になる可能性もある。いずれにしろ、ヒリヒリするような攻防が展開されそうだ。
ケイプといえば、相手を挑発するビッグマウスでもたびたび注目を集めており、今回もSNS上で「Welcome to hell old man(おじいちゃん、地獄へようこそ)」や日本語で「おじいちゃんは引退する必要があります」と、自身より10歳上でキャリアも長い水垣を挑発してきた。
だが、相手のきつい“口撃(こうげき)”に対しても「本当は絡み返せればよかったけど、自分はそういうのが苦手なんで『ごめんね、ケイプ…』と思いながらやってきた」と笑顔で返した水垣。今回のケイプ戦もこれまで同様「特別な対策はしていない」というが、練習パートナーの安田を“仮想ケイプ”として動きを把握するなど「相手の試合を見て、ふだんの練習に落とし込む」ことを地道に繰り返してきた。リラックスした表情はそんな充実した練習の現れか。
「RIZIN参戦は堀口(恭司)選手と戦うため」と明言している水垣は、この会見でもRIZINとBellatorの2団体王者に「日本MMA史上、最高(のファイター)じゃないですか」と改めて賛辞を送りつつ、「堀口選手との対戦をできるだけ早く実現するには、やっぱり今回は圧倒して勝って、RIZINで自分の強さを示したい」と決意を新たにした。
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