【ボクシング】山根明元会長が新団体設立へ「非公認だからこそ夢を感じたんや」
1年前、アマチュアボクシング関係者の内紛が大きな騒動となり、日本ボクシング連盟の会長を辞任した山根明会長が、先ごろ、週刊誌の取材でWYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)の開催。第1回興行の詳細までは発表されていないこともあって、謎めいた存在と山根氏の衰えぬキャラクターが、格闘技界で再び話題となっている。
そこで、イーファイトでは山根氏にインタビュー。すると「アマチュアボクシングには生まれ変わっても、もう関わらへん!」
コテコテの大阪弁で山根氏は、自身の人生を投じた競技への捨て台詞から始めた。辞任後に除名処分を受け、ボクシング自体、もう関わることがないと思っていた。
一方で少年野球チームの監督を提案され、真剣に引き受けようと思ったこともあった。しかし、一辺わずか4メートルの世界一狭いリング(ボクシングでは5.47m~7.31m以内で規定)で打ち合いを促すマイナー・プロボクシング組織、WSCS(ワールド・ストリート・チャンピオン・シップ)で、日本人初の世界ヘビー級王座に就く高橋知哉(31=BONECRASH)を共通の知人から紹介され「その生き様に心が動いた」と大会開催の経緯を振り返る。
山根氏の大会は9月上旬に大阪での開催を予定しており、同じWSCSの狭いリングを使用する。この大会で高橋は別団体WNFC(ワールド・ナックル・チャンピオン・シップ)の世界王者であるダニエル・ハット(ブラジル)との王座統一戦に臨み、勝った方にワンランク高い地位となるWYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)のチャンピオンベルトが与えられる。
なお、プロボクシング界ではこうしたボクシングイベントを「非ボクシング」とくくり、関与しない姿勢を示している。それについて山根氏は「非公認だからこそ夢を感じたんや。公認されたWBAやWBCなら、従わされる人間以上にはなれへん。親分として一つの組織を育てたい」と己のスタイルを貫く。
アマチュアボクシングの会長時代には接戦なら山根氏のお膝元である奈良県の選手を勝たせようとする「奈良判定問題」もあったが、今度の選手権では、こうしたひいきはないと約束。さらに、以前の奈良判定については「知らないところで、俺の名前を使って審判に圧力をかけていた奴がいた。記事を見て驚いたこともあった」と憤った。
再来月に80歳を迎える山根氏は「生涯、ガキ大将で終わりたい」と言い、そのパワーは今も有り余っている。集中バッシングの中でも高まった人気。その集大成を見せる日は来るか。
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