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【世界柔道】2連覇の阿部詩は外国人無敗、“完璧な”怪物目指し進化中

2019/08/27(火)UP

世界2連覇を達成した阿部は、怪物目指し、五輪へ向けさらに進化する。

 8月26日(月)、日本武道館において世界柔道選手権・東京大会の2日目が行われ、女子52kg級では阿部詩(19=日体大)が世界2連覇。試合後、阿部と入賞したメダリストらが会見に挑んだ。

 阿部は2連覇達成について「昨年と違った喜びがあり、不安やプレッシャーがある中の優勝でしたので、すごく嬉しいです」と喜びを語り、兄一二三が準決勝で敗退し、兄妹優勝できなかったことについては「(兄妹)二人で優勝することが一つの目標だったので、お兄ちゃんが負けてしまったことがすごく悔しいんですけれど、また二人で頑張っていきたいです」と自身の決勝戦の前に兄が負けてしまったことを悔やんだ。

  

左から準優勝のジュティナ、阿部、ケルメンディ、3位で元世界王者の志々目愛

 そして迎えた決勝戦ではリオ五輪女子52kg級銅メダリストのナタリア・クジュティナ(30=ロシア)に対し開始30秒で得意の袖釣込腰で一本勝ち。2連覇を決めた。
「決勝戦の前に必ず一本で投げてやろうと心に決めたので、ああ言う形で綺麗に技が決まって、練習してきた成果が出て良かった」と並々ならぬ決意で決勝に挑んでいた心情を語った。

 準決勝では2016年リオ五輪女子52kg級金メダリストのマイリンダ・ケルメンディ(28=コソボ)と初対決し、延長戦で腕がらみで転がし横四方固めで一本勝ちで制した。
 阿部が昨年、世界初制覇したが、まだケルメンディと対戦しておらず、この階級最強は阿部かケルメンディかとも言われていたが、昨年から強化した寝技で阿部が勝利した。

ケルメンディを抑え込み一本勝ちを収めた阿部

 ケルメンディは試合後、阿部について「阿部選手は私の最大のライバルであり、世界最高の選手だと思っています。来年の五輪に関しても彼女が最大のライバルだと念頭に置いています。彼女の柔道に対する姿勢は私から言うまでもなく、素晴らしい投げ技、素晴らしいテクニックを擁している柔道家。彼女はレジェンドです」と阿部を評価した。ケルメンディも五輪金だけでなく、世界選手権2連覇を達成し、この階級に長く君臨するトップ選手。初対決では負けてしまったが、これを機に来年の五輪に向けしっかり阿部を研究し、挑んでくるだろう。

決勝で袖釣り込み腰で一本勝ちする阿部

 阿部はこれで五輪に一歩近づいた。今回の世界選手権は東京五輪の選考試合であるが、ここでの優勝者が今年11月のグランドスラムでも優勝すると、東京五輪への出場が内定する。

 阿部は未だ外国人無敗で連勝中だが、「もっと強くなって完璧な阿部詩を作り出して東京五輪に挑みたい」と語る。テレビ解説では柔道五輪3大会連続金メダリストの野村忠宏は「まだ19歳で進化し続けているところが彼女の強み。昨年の優勝から寝技を強化し、ケルメンディに勝利しました。来年までの1年で本物の怪物になるのでは」と語った。阿部は常々「怪物になりたい」と言っているという。来年の五輪ではこれまで以上の阿部詩を見ることができそうだ。

(Photo by Takuji Yoshikura)

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