【UFC】出場停止明けのヌルマゴメドフに”苦労人”ポワリエが勝機か、ライト級王座統一戦を高阪剛が予想
9月7日(土・日本時間)深夜、アラブ首長国連邦・アブダビ・ドゥ・アリーナで開催される「UFC242」。本大会で行われるハビブ・ヌルマゴメドフ(30=ロシア)対ダスティン・ポワリエ(32=アメリカ)のライト級王座統一戦について”世界のTK”こと高阪剛(49)が見どころを語った。
正規王者ハビブ・ヌルマゴメドフ対暫定王者ダスティン・ポワリエの一戦について、高阪はヌルマゴメドフが持つ後半の”組み力”が試合のポイントになると語る。「比較的重い階級になってきているライト級は、フライ・バンタム・フェザーなんかと比べると、どうしても試合の後半に動きが遅くなっていく。でもヌルマゴメドフは最後まで失速しないし、”組み力”も落ちないところが強さ」と正規王者のグラップリング力の高さを指摘する。
ポワリエも5ラウンドをフルに動くスタミナがあるとはするが、ヌルマゴメドフの組み力の高さは驚異。その中でポワリエが勝機を見出せるポイントは「組んでからの離れ際の打撃」と高阪は指摘した。ボクシングテクニックに秀でるポワリエだが、被弾しながらも前進するヌルマゴメドフへのクリーンヒットは難しい。しかし「ヌルマゴメドフは組んで離れる時、一瞬だけ顔が開くときがある」と隙を見せる癖を指摘。ヌルマゴメドフの癖を突くことができれば「強い打撃を入れるチャンスかもしれない」とポワリエの勝機を分析した。
戦力面ではヌルマゴメドフ有利と見る高阪だが、モチベーションの面ではポワリエの分があると見ている。10か月の出場停止期間があり、2018年10月のマクレガー戦以来となるヌルマゴメドフに対し「試合ができない期間って、なかなかトレーニングに力が入らなくて、ただの運動になってしまう」とモチベーション面での低下を指摘。それに対し2011年1月のUFC参戦から苦節9年で暫定王座を獲得した”苦労人”ポワリエのモチベーションは最高潮に達しており、「前回の(マックス・)ホロウェイ戦(2019年4月「UFC236」、5R判定勝ち)も自分の戦い方を貫いてすごくいい勝ち方をしていますからね。ああいう試合ができればヌルマゴメドフを打ち破るのも可能」とポワリエに有利な材料であるとした。
ヌルマゴメドフが序盤でテイクダウンを奪えればペースを握られる恐れもあるという高阪は、「1ラウンドはポイント稼ぎの戦いになってもいい」と、ポワリエにとって第1ラウンドを取れるかが試合を左右すると指摘。ポワリエが技を仕掛ける選択肢を増やせるかどうかが決まる1ラウンド目から注目して欲しいと語った。
■イーファイト選手DATA
<対戦決定カード>
▼ライト級王座統一戦
ハビブ・ヌルマゴメドフ(30=ロシア)身長:177.86cm 体重:70kg 戦績:27勝(8KO・TKO/9S)0敗 ※SHERDOGより
vs
ダスティン・ポワリエ(32=アメリカ)身長:175.26cm 体重:70kg 戦績:25勝(12KO・TKO/7S)5敗1NC ※SHERDOGより
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9/7(土)深夜3:00[WOWOWプライム]生中継
※終了時間変更の場合あり
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)
9/8(日)午後5:30[WOWOWライブ]リピート
(WOWOWメンバーズオンデマンドにて同時配信)
【対戦カード】
<ライト級王座統一戦>ハビブ・ヌルマゴメドフ vs ダスティン・ポワリエ
<ウェルター級>ベラル・ムハマッド vs 佐藤天
【出演】
解説:高阪剛、堀江ガンツ
実況:高柳謙一
進行:渋佐和佳奈
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