2019/11/18（月）UP
（最終更新：2019/11/19 12:27）

兄・瑠輝也（左）と共に世界王者を目指す、弟・璃紅（右）(C)M-1 Sports Media

　11月24日（日）横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ～よこはまつり～』。同大会の「第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦」でジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム（18＝タイ）と対戦する、第5代 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者・安保璃紅（あんぽ・りく/22＝team ALL-WIN）が、11月15日（金）大阪の所属ジムで公開練習を行った。

　安保は現K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也の実弟。2016年にKrushデビューしてから連勝を続け、郷州征宜、レオナ・ペタスを撃破して第5代 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者となった。昨年の12月には待望のK-1大阪大会に出場を果たしたが、朝久泰央に判定負けを喫した。今回から階級をフェザー級に下げての参戦となる。

スピーディにパンチを繰り出す(C)M-1 Sports Media

　兄・瑠輝也を相手にシャープなパンチ主体のミット打ちを披露した璃紅。「今までで一番長い時間、しっかり練習できたんじゃないかと思います」と仕上がりは順調だ。怪我の影響で長くリングから遠のいたことについても「体重も問題ないし、ケガも全然クリア。早く試合したいです」と待ちきれない様子。

　対戦相手のジャオスアヤイはムエタイの殿堂のルンピニースタジアムやアグレッシブなファイトが求められるTVマッチで活躍する18歳。二段の飛びヒザ蹴りやハイキックなどの大技で常に会場を沸かせることで知られる、今大会注目のムエタイファイターだ。

　その強豪については｢過去に似たタイプの選手との対戦経験もないし、プロで外国人と闘うのも初めてなので緊張もある｣と多少の不安はあるが、「僕に飛びヒザ蹴りは当たらない」と断言。相手は｢足技で攻めてくると思うので、ムエタイらしさをどう潰していくか。K-1という最高の舞台で外国人選手と闘わせていただけることを誇りに思って、倒しにいこうと思っています｣と意気込む。

初のワンデートーナメントに期待がかかる(C)M-1 Sports Media

　ワンデートーナメントは1日に3試合勝たなければならないため、「僕はフェザー級にしたら骨格に恵まれていることを武器に戦っていきたい。狙うはKOですけど、KOにこだわっていたら熱くなって、（攻撃を）もらう試合があったのでノーダメージで決勝へ行けたら」と戦略は頭の中にある。

　初戦を突破した後については「日本人3選手（卜部弘嵩、江川優生、西京春馬）は実力者だと思うけど誰が上がってきても全然問題ないし、全く何の心配もしてない。3人に比べたら僕が一番強いと思っているので、まずは一回戦をしっかりクリアしてって感じです」と自信を見せ、初戦に集中している。

　安保の中での予想は、「準決勝（の相手）は卜部選手になると思ってます」と元K-1スーパー・フェザー級王者・卜部との準決勝を見据えつつ、｢反対ブロックは誰が勝ち上がるか分からないですが、気持ちの強さと根性では120%誰にも負けないです。決勝まで行ったら見えてくるものがあるので、死に物狂いにやりますよ｣と精神的には絶対負けないと言い放った。

(C)M-1 Sports Media

　璃紅が王座を戴冠すれば、兄・瑠輝也と共にK-1史上初の兄弟同時王者の誕生となる。「兄貴と一緒に練習して僕が王者になることは、今の一つの大きな目標なので何としても叶えたい。兄貴は僕と真反対で性格とかやり方とか全然違っていて、兄貴のやり方が凄く勉強になります。自分の足りないところを（互いに）切磋琢磨していける関係だと思います」と兄弟愛を口にした。

　さらに「兄弟そろってK-1の黄金のベルトを巻けたら、“日本一イケてる兄弟”だと思うので、“日本一強い兄弟”を目指して頑張ります」と安保兄弟としてK-1を引っ張っていく覚悟だ。

　最後に「11月24日、初めての1日3試合で過酷なトーナメントになると思うんですけど、僕の覚悟と努力をしっかり見に来てください。ベルトを獲ってからじゃないと何も発言権がないので必ずチャンピオンになります」とファンにメッセージを送った。

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