【ボクシング】宮尾綾香、3団体王者サウスポー多田悦子に警戒=1.28女子世界王座戦
ボクシング界の今年最初のビッグマッチは女子。今月28日、後楽園ホール(東京・水道橋)で行われる元WBA女子世界アトム級王者・宮尾綾香(36=ワタナベ)と元3団体女子世界ミニマム級王者・多田悦子(38=真正)による『WBO女子世界ミニマム級王座決定戦』(2分10ラウンド)が、それに相当するだろう。デビュー以来、初めてアトム級以外で試合をする宮尾にその意気込みを聞いた。
「食事はいつも通りに摂って、計量や試合を迎えることになりそうです。肉食女子ですね。いや、最近は年を重ねて来たせいか魚をよく食べているんですよ」
そう言って見せた無邪気な笑顔はさながら子供のよう。コンディションも良いようだ。
しかし今回の試合に向けては不安が少なくないとも明かす。
「アトム級(46.2kg以下)以外での試合は今まで1度もしたことがなかったから、未知なることをやるのには怖さはありますよね。それに今回は小関桃(青木)戦以来のサウスポー戦になりますから」宮尾は対サウスポーと、階級をミニマム級(47.627kg)に上げて戦うことへの怖さを語った。
小関との試合は約4年前の2015年10月だ。当時、宮尾はWBA世界アトム級王者で5度防衛中、対するWBC女子世界アトム級王者だった小関と統一戦を行い1Rにダウンを奪ったものの、小関のペースに持ち込まれ0-3の判定で敗れた。
今回改めてサウスポー対策に取り組んでも、決して自分はそれが得意ではないと感じるという。
「不得意な上に多田選手は長身のテクニシャンなので、これまで以上の気合で臨まないといけないと思っています」と語る。長身相手にボディブローを強化した。
昨年の試合は9月12日に1戦のみ。宮尾はWBA女子世界アトム級の暫定王者として、正規王者モンセラット・アラルコン(メキシコ)との統一戦に臨み、接戦だったが2-1の僅差判定で敗れた。
互角だった正規王者との一戦を経て、再び世界戦に挑む宮尾。「1月にベルトを獲ってあと何試合かする。それで、王座に就いたまま2021年を迎えたいですね」と今年の目標を誓った。
多田は身長161cmあり153cmの小柄な宮尾より8cm高い。元3団体(WBA、IBF、WBO)王者だ。18年12月にWBO女子世界ミニマム級王者の江畑佳代子とタイトルマッチを行い、3-0の判定勝ちを収め、ミニマム級で3団体目の王座を獲得した。その試合は女子の年間最高試合賞ともなった。しかし多田は4団体制覇を目指すため19年3月に王座を返上。翌4月にカニャラット・ヨーハンゴーとのWBC女子世界ミニマム級挑戦者決定戦に挑み、7回59秒TKO勝ちを収め、挑戦権を獲得している。
今回は多田が返上した後に佐伯霞が獲得したWBOのベルトが返上され、そのタイトルを争うことになる。
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