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【柔道】大野将平、原沢久喜、阿部詩ら13階級の五輪代表が決定、残るは男子66kg級の1名のみ

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2020/02/28(金)UP

前回のリオ五輪・金メダルの大野将平ら計13人が五輪代表に決定した

 2月27日、東京・講道館において全日本柔道連盟が強化委員会を開き、東京五輪日本代表選手を選出、発表した。

昨年8月から始まった代表選考大会である世界選手権を皮切りに2月までの各グランドスラムまでの国際大会の成績などを考慮しされた。

 女子7階級は全員が決定し、男子7階級のうち6階級は決定、残る1階級は男子66kg級で、阿部一二三(22=日本体育大学)と丸山城志郎(26=ミキハウス)が昨年の世界柔道から競い合っており、終選考会である4月の『全日本選抜体重別選手権』の成績で決定する見込みだ。

丸山(中央)と阿部一二三(右)の最終決着なるか=写真は昨年の世界選手権

 一二三は丸山に2勝4敗と負け越しているが、直接対決で五輪代表が決定することが期待される。

リオ五輪に続き代表となったのは男子4名女子1名だ。
男子
60kg級:高藤直寿(26=パーク24/リオ五輪 銅)、
73kg:大野将平(28=旭化成/リオ五輪 金)
81kg級:永瀬貴規(26=旭化成/リオ五輪 銅)
100キロ超級:原沢久喜(27=百五銀行/リオ五輪 銀)。

リオ五輪で金メダルのリネールの隣に並ぶ原沢。決勝で惜敗だっただけにリベンジが期待される

女子
田代未来(25=コマツ/リオ五輪/リオ五輪 63kg級5位)。

 大野将平が2大会連続の金メダルなるか、原沢久喜がロンドン、リオの両五輪で金メダルを獲得しているテディ・リネール(30=フランス)に前回の決勝でのリベンジを果たすことができるか注目される。

 初出場では男子2名、女子6名が決定した。

向翔一郎は、キックボクシングも練習に取り入れる異色の柔道家だ

 男子では昨年の世界選手権で初出場ながら準優勝に輝き、注目を浴びた90kg級の向(むかい)翔一郎(24=ALSOK)と、昨年の全日本王者で世界選手権3位の100kg級ウルフ・アロン(24=了徳寺大職)が選出された。
 90kg級は前回のリオ五輪では日本(ベイカー茉秋)が金メダルを獲得しており、2大会連続の金メダルが期待される。選ばれた向はキックボクシングの練習を取り入れる異色の柔道家。その成果も五輪で期待される。

ウルフ・アロンは難関の100kg級を制することはできるか

 100kg級は最もメダルが困難な階級だ。1976年に二宮和弘が金メダル獲得以降、2000年のシドニー五輪で井上康生が金を獲るまで誰もメダルを獲れなかった。シドニー以降の4大会でメダルを取ったのは2016年のリオ五輪で羽賀龍之介の銅メダルのみ。ウルフが20年ぶりの金メダル獲得なるか。

 女子は48キロ級・渡名喜風南(24=パーク24)、52kg級・阿部詩(19=日体大)、57キロ級・芳田司(24=コマツ)、新井千鶴(26=三井住友海上)、濵田尚里(29=自衛隊体育学校)が選出。

長身でモデルでも活躍の世界女王ビロディド(中央)と並ぶ2位の渡名喜(左)身長24cm差を克服し五輪ではリベンジを果たしたいところだ

 女子初出場選手の見所としては48kg級は世界2連覇の19歳ダリア・ビロディドに渡名喜は勝利することができるか、57kg級は芳田司が、昨年の世界選手権の決勝でカナダ代表に決まると思われるライバル、出口クリスタに負けたがリベンジし金メダル獲得なるか、外国人に強い阿部詩、そしてサンボ世界女王の濵田尚里のグラップリングにも注目が集まる。

 なお、初出場の女子78kg超級の素根 輝(19=環太平洋大)は昨年の世界選手権とGS大阪で優勝したため11月には既に五輪代表の資格を満たし代表に選出されている。

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