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【K-1】SATORU成合、北九州から夢の舞台へ「本当に色んな修羅場をくぐって来た」

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2020/03/14(土)UP

ミット打ちを行う成合(C)K-1

 3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで行われる『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K’FESTA.3~』の「スーパーファイト/-61㎏契約/3分3R・延長1R」で友尊(ゆたか/30=TEAM K/BLUE DOG GYM)と対戦するSATORU成合(31=日本/K-1ジム総本部チームペガサス)が13日、所属ジムにて公開練習を行った。

 成合は梶原龍児代表の持つミットに2分1Rのミット打ちを披露した。疲れが溜まっている中での公開練習になったが、1つ1つの動きを確認するように左右のパンチ、ミドル、ヒザ蹴りとバランス良く鋭い攻撃を繰り出していった。

 前戦では島野浩太朗と激闘の末に判定負けを喫し、成合にとって一つのターニングポイントになった。「やっぱりベルトを持っていた島野選手の壁はでかかった。あそこまで良い試合が出来たのは本当に自信に繋がりました」と元Krush王者にして、国内外の強豪と拳を交えてきた島野との一戦で確かな手応えを感じた様子。

パンチを叩き込む成合(右)(C)K-1

 しかし「勝ってナンボなので理想の試合ではない。ダウンを取った後に躊躇してしまったことは反省点で、しっかり倒しきれるように今後はやっていこうかなと思っています」と決して試合内容に満足している訳ではない。

 成合が福岡・北九州から上京してK-1ジム総本部チームペガサスに入ったのは29歳。いわば“遅咲きのファイター”である。上京するまでは地下格闘技の大会にも参戦し、アマチュアで20戦ほどの経験は積んできた。「本当に色んな修羅場をくぐって来ました(笑)」とプロ格闘技のリング以外でも実戦経験を積んできたようだ。

 今回の対戦相手は、当初発表されていた川原誠也から友尊に変わったが、この急な変更にも対策を練っている。友尊はサウスポーから繰り出される切れ味抜群の打撃に加えて、気持ちを見せるファイトを展開するファイターだ。その選手相手に、成合は「強い選手ですけどそこはパワーで押し切ります」と自身の強みであるパワーと圧力で戦うとイメージしている。

(C)K-1

 成合と友尊は、共にK-1本戦スーパーファイトへ初出場を果たす。「K-1にもずっと出たかったし、K’FESTAは本当に夢の舞台。K-1ファンからしたら『何だこのカード』って思う人も結構いると思うけど、逆に『このカードを見て良かった』と思ってもらえるような試合を見せたいと思います」とファンに魅せる試合をすると言い切る。 

 K-1が全国で広がる中、地元福岡でのK-1開催も今年は決定している。「福岡の北九州って言ったら気合が入ってるってイメージが全国にあるみたいなんで、地元の北九州魂をK’FESTAで見せたい」と地元のストリートで培った気合と根性は譲れないものがある。その気合をリングで見せて福岡大会に繋いでいきたいところだ。

 最後に「K’FESTAに今回出られることになって凄く光栄ですし、K-1ファンの方で僕のことを知らない人も多いと思うんですけど、試合で魅せますので応援の程よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った成合。両者が望む魂のぶつかり合いを繰り広げ、福岡大会凱旋への大きなアピールとすることが出来るか。 

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