【RIZIN】コロナ禍の朝倉海の今、堀口恭司の復帰時期とバンタム級戦線を語る

2020/04/30（木）UP
（最終更新：2020/04/30 09:11）

　4月29日（水）19時より、RIZINの公式YouTubeチャンネルでライブ配信型トークバラエティ企画として、『榊原社長に呼び出されました』が放送された。

　この番組は、活動自粛を余儀なくされている選手たちに、ありとあらゆる質問を榊原信行代表がぶつけていくというものだ。2回目となる企画には、RIZINバンタム級で活躍中の朝倉海（26＝トライフォース赤坂）が登場した。

 　RIZINは当初予定されていた4月の横浜大会が中止となり、朝倉をはじめとする主要選手が試合することが出来なくなったが、コロナ禍の状態で朝倉はどのような日々を送っているのか。

「ステイホームしています。YouTubeは撮らないといけない。でも外だと撮れなくて苦戦してて、家の中でのトレーニングだったり、室内でドッキリをかけあったりしています」と言う。
　これまでのYouTuberとして企画してきた、朝倉がオタクの格好で街で声をかける企画やメイド喫茶での企画などは三密（密集、密閉、密接）となる可能性もあり、なかなか厳しいところだ。実際、今回の対談も、距離をあけて行われた。
　トレーニングも毎日行っているといい「複数ではできないですけど、個人的に毎日行っています」といつでも試合に参戦できるようにコロナ明けに向け備えている。

　毎週のようにコロナの変わる状況の中、榊原代表は夏のビッグマッチの大会の開催時期について「年末まで待てと言われれば待ちますが、楽観的かもしれないけど、その前に1大会できるという希望的観測も含めてあるので、夏、もしくは8月、9月くらいにまでには」と改めて開催に向け意欲を示した。

　そして注目されるバンタム級戦線の話題に。昨年の大晦日に石渡伸太郎との次期挑戦者決定戦に勝利した、扇久保博正（33＝パラエストラ松戸）は今春に王者マネル・ケイプ（アンゴラ）とのタイトルマッチに挑む予定だったがケイプのUFC移籍で実現はなく、ケイプは王座戴冠後、戦わずして王座を返上となった。

　榊原代表は「（バンタム級のタイトルは）空位なんですよ。いずれもしても早いタイミングで（タイトルマッチは）やろうと。海にチャンスはあるだろうし、扇久保にもチャンスがある」と述べている。「（年末ケイプとの）王座戦で敗れてますがやらせていただければ」と、朝倉が扇久保との王座戦に挑む可能性も十分にあるとした。

　さらに、元RIZIN・ベラトール二冠王の堀口恭司（29＝アメリカン・トップチーム）も避けては通れない。朝倉は昨年8月に堀口と対戦し、大金星を挙げているが、堀口はリベンジ、朝倉は再戦を望んでいる。

　榊原代表は堀口について「秋くらいには戻ってくると思いますよ。もしかしたら真夏のビッグイベントに間に合わせてくるかもしれないけど、その日程次第じゃないかな。トレーニングは再開できてて、コロナでアメリカは不自由だと聞いてるけど、戦える状態へ（練習で）どこまで追い込めるか」と話す。コロナ収束のタイミング次第。

　ファンからは2月の浜松大会でRIZINに初参戦を果たし、加藤ケンジに一本勝ちした金太郎（パンクラス大阪稲垣組）と朝倉との対戦を臨む声もある。金太郎はTHE OUTSIDERに参戦後、DEEPやパンクラスに参戦し強烈な打撃でKOを量産してきた強豪だ。

　金太郎について、朝倉は「金太郎選手は面白いし、噛み合うかもしれないです」と好試合を予感する。榊原代表は「浜松大会は良い形で勝ってるし、気の強いもの同士、OUTSIDERから這い上がって来た同士盛り上がりそう」と実現に興味を持っているようだが、朝倉と戦う前にもう一戦見てみたいとした。
　また昨年末のバンタム級王座戦で、ケイプに2RにTKO負けを喫し、王座獲得ならなかった朝倉。リベンジしたかったが、UFCに引き抜かれてしまった。朝倉はケイプの再戦を榊原代表に希望したため、UFCと交渉するとし、その一戦をUFCから買うなど、完全に不可能ではない姿勢を見せた。

　朝倉のケイプへのリベンジもわずかな望みとしてあるが、堀口の朝倉へのリベンジがある。そして扇久保、さらには金太郎、新型コロナウイルスが収束した後、朝倉はどの選手とマッチメイクされるのか。今後の動向に注目したい。

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