【UFC】不屈の王者ヌルマゴメドフ、足骨折など満身創痍で無敗記録を守り抜く
2020年10月25日(日・日本時間)に開催された『UFC254』メインイベントのライト級タイトルマッチで挑戦者のジャスティン・ゲイジー(米国)に一本勝ちし、29戦無敗のまま現役引退を宣言したハビブ・ヌルマゴメドフ(32=ロシア)。
実は、試合前に満身創痍の状態だったことが分かった。
UFCのダナ・ホワイト社長は大会後の会見で「彼(ヌルマゴメドフ)は3週間前に足のつま先を骨折し入院していた。彼のセコンドから話を聞いた」と、強力なタックルを武器とするヌルマゴメドフが最後の追い込み時期に大切な足を負傷していたことを明らかにした。
また、ヌルマゴメドフのコーチ、ハビエル・メンデスによれば、ヌルマゴメドフは骨折の前に流行性耳下腺炎(一般的に、おたふく風邪)を患っており、試合1、2ヵ月前の大切な時期に充分なトレーニングが行えなかったという。25日付けの英デイリー・メイル紙など複数メディアが報じている。
ヌルマゴメドフは今年7月に自身のトレーナーでもある最愛の父親を新型コロナウイルスの合併症で亡くしたこともあり、試合まで心身ともに辛い数ヶ月を過ごしてきたことは想像に難くない。実際、今回の計量でも下着を脱いでようやく計量をパスするなど、いつもと違う覇気のない姿をみせている。
試合はヌルマゴメドフが2Rに三角絞めでゲイジーを締め落とす圧倒的勝利に終わったが、後日に公表されたスコアカードによれば、1Rは2名のジャッジが10–9をゲイジーにつけており、実質的には、不屈の精神で挑んだヌルマゴメドフの“逆転”勝利だった。
▶︎次ページに、ヌルマゴメドフがゲイジーに三角絞めで失神一本勝ちした瞬間の動画
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