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ぱんちゃん璃奈、元王者MARIに「ダウンを取って勝ちたい」RIZINへの参戦目標も語る=11.8 REBELS

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2020/10/31(土)UP

アグレッシブに攻めるぱんちゃん。今回も差をつけRIZIN出場の目標を叶えたいところだ。(20年2月 vs祥子戦)

 11月8日(日)、東京・後楽園ホールで開催される『REBELS.67』のメインイベントにおいてREBELS・BLACK(肘なし)女子46kg級王者・ぱんちゃん璃奈(26=STRUGGLE)vs元NJKFミネルヴァ ピン級王者のMARI(25=ナックルズGYM)が行われるが、ぱんちゃんの試合に対する意気込み、そしてRIZIN出場への思いなど主催のREBELSのインタビューに応えた。

 8月30日『REBELS.65』でのREBELS・BLACK女子46kg級初代王座決定戦において、SB日本女子ミニマム級1位・MISAKI(TEAM FOREST)に判定勝利を収めてプロ初のタイトルを獲得したぱんちゃん。

 MISAKIのひたすら前進して押し込む「猪突猛進スタイル」を予想し、その対策に同じジムの「45歳の鉄人」松崎公則が前に出て圧を掛け、ぱんちゃんは来る日も来る日も追い詰められて、首相撲で転がされた。その成果もあり見事勝利し初の王者に。デビューから1年半で8連勝をマークして手にした初のベルト。8戦全勝で傍目には、これ以上ないほど順調にステップアップしてきたように映るが、本人は毎日毎日が必死で、何とか乗り切ってきた。

今年8月、MISAKIを封じ新王者に

 新王座から2ヶ月、試合まで約1週間と迫りぱんちゃんは「あっという間でした。いつも『今日、もう試合なんだ』って思います(笑)。試合と試合の間の2か月がめちゃめちゃ早くて、毎日ジムと家を往復するだけなので自分の時間は全然ないです(苦笑)。練習は、毎日楽しいですけど、悔しさ4、楽しさ6くらいですね(笑)。私、めちゃめちゃ理想が高くて、本当に日本の女子軽量級のトップに行きたいので、理想のレベルに全然追いついてなくて。あと、普段は男子選手と練習してるのでスパーリングも大変です。たまに女子選手とスパーリングさせて貰うと、パンチで吹っ飛んでくれたりするのでびっくりします(笑)」と調整は万全のようだ。

 勝ちを重ね、試合をする度に対戦相手のレベルも上がり、試合で求められるハードルも高くなってきている。

「今年2月の試合までは『勝てばOK』だったと思うんですけど、今、求められるのは『勝って当たり前。KOしなきゃ』ですよね。実力は上がってきているんですけど、さらに上を求められてるので、ここを越えたらもっと上に行けるんだと思います。まだまだ本物じゃないので(苦笑)」とKOを目指す。

19年12月ペットチョンプー(タイ)戦では右ストレートでダウンを奪いKO勝利

 その理由の一つにはアンチコメントにもあるようだ。今回の対戦発表会見などで「RIZINに出たい」と発言。するとSNSにはアンチコメントが急増したという。

「めっちゃコメントが来ました。『女子キックはいらない。RIZINはMMAの団体だから』とか。『KOがない選手は観たくない』『RIZINに出てもどうせ倒せない。塩試合』って(苦笑)。落ち込みましたね。私的に大みそかに出たいわけじゃなくて、RIZINというイベントに出て、初めて女子キックの試合をRIZINでやってみたいんです。逆にプレッシャーが掛かるので(笑)、地上波に映らなくても、年末じゃなくてもいいので。女子キックをもっと見て欲しいです」と願う。そして「”見たくない”とか言われてムカつくから、絶対に出たいです。私、メンタルは強くないですけど、そういうところの負けん気はあるので、引き下がろうとは思ってないです。そういう風に言われるんだったら『絶対に出てやろう』って思ってます」と意思を固める。

ベルトを肩にかけ、対戦カード発表会見に登場したぱんちゃん

 そのためにも今回の試合は差をつけた勝利が求められるだろう。MARIの試合を映像で見たぱんちゃんは「私が身長が高いのでみんなもぐりこもうとして、どうしても組みの展開が多くなるんですけど、同じくらいの身長の祥子選手とかだと攻防が出来るんです。MARI選手はパンチがすごく上手で、スピードはありますね。足を使って距離を取ってくれるので、攻防が出来て、私にとっては戦いやすいと思います。自分の中では久々に打撃が出来る試合。2月から9か月間でめっちゃ成長してるんですよ! 昔から蹴りはスムーズに出るのに、パンチを打つ時は力んでしまって。今は肩の力を抜いて打てるのでワンテンポ早く当てれますし、パンチ力も上がっているのでカウンターで当てられたらダウンを取れるレベルになってます」と自信。

試合まであと約1週間あまり、意気込みを語ったREBELS王者・ぱんちゃん璃奈(撮影・茂田浩司)

 RIZINに向け、差をつけた戦いを求められるぱんちゃん、本人もそう自覚する。「相手も元チャンピオンなので、いきなりKOとかは思ってなくて、明確な差を付けて勝つ。ダウン、取りたいです。ダウンを取って勝つのが目標ですね。
 自分でもどれくらい強くなっているのか、とっても楽しみで、アグレッシブな気持ちで行きたいですね。『めちゃめちゃ強くなったぱんちゃん』を見せるので、ぜひ応援をよろしくお願いします」とアピール。昨年12月のペットチョンプー(タイ)戦では右ストレートでダウンを奪いKO勝利しているぱんちゃん。あれから約1年、更に強くなった彼女に注目だ。(取材・茂田浩司)

【選手DATA】
・ぱんちゃん璃奈(りな/26=STRUGGLE)身長:164cm/構え:右/戦績:8戦全勝(1KO)/タイトル:REBELS・BLACK女子46kg級王者
・MARI(25=ナックルズGYM)身長:158cm/構え:右/戦績:32戦11勝18敗3分(1KO))/タイトル:元NJKFミネルヴァ ピン級王者

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