【K-1】劇的勝利の芦澤竜誠、最後のラッシュは「神の領域」2021年は「俺が言ったことが現実になる」と予言
12月13日(日)東京・両国国技館にて行われた『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1冬の大一番~』一夜明け会見が、14日都内にて開催。第8試合/スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1Rに出場し、島野浩太朗(日本/菅原道場)を2R TKOで破った芦澤竜誠(日本/PURGE TOKYO)が会見に出席した。
芦澤は昨年6月以来、約1年半ぶりとなるK-1復帰戦に臨み、島野と壮絶な打ち合い。ダウン応酬の大激闘の末、島野をコーナーに釘付けにする連打でTKO勝利を勝ち取った。
満面の笑みで会見場に姿を現した芦澤はマイクを握ると「いつもは自分一人で勝ってると思ってたけど、昨日はみんなのおかげで勝てたと思ってる。またお願いします」と、周囲の協力とファンの声援に感謝の意を示した。
芦澤は復帰に際し、元K-1世界ウェルター級王者・久保優太が設立した新ジム「PURGE TOKYO」へ移籍。復帰前よりも熱心に練習に取り組んでいると評判だった。その練習の成果を振り返ると「まだ全然完成じゃなかった。試合前からもっとできるとわかってた。どんどんもっとレベルアップできる」と手応えを感じている様子を見せた。
その新環境の練習時間は「1日1時間しか練習しないし、走らない」と短時間であると明かした一方「その1時間のために食事や休養に気を遣っている」と凝縮した時間になるようにコントロールしているという芦澤。それを踏まえて「2部練も3部練もやってるやつはどうなの? 1時間で勝てることを証明する」と、自らのトレーニング論の正当性を主張する構えを見せた。
ダウンを応酬しながらも最後にはコーナーに詰めた島野を倒しきった芦澤。従来にはなかった泥臭いほどのラッシュ。新天地でのスタミナアップの成果かと思われたが「2R終わったときには(スタミナは)無理でした」と、すでに精根尽き果てていたと告白。最後まで手を休めなかった理由を問われると「何がなんだかわかってなかったけど、神の領域に入っていた。ここで行かなきゃ負ける、一生後悔すると思った」と、まさに”神”に背を押されての勝利だったと語った。
ここまで芦澤らしいフランクな態度で受け答えるものの、真摯な姿勢を感じさせた芦澤。戦前のインタビューなどにおいても、すべてに噛みつくような刺々しさは形を潜め、ファンからは「芦澤は変わった」という声も聞こえていた。
この点に芦澤は「俺がいいやつになったとか好青年になったとか言うけどそんなんじゃなくて、俺はムカつくやつはムカつくし、イヤなものはイヤ」と、根本的な性格に変化はないとアピール。一方で「人のことを批判することが自分にとってプラスではない。愛を送り続けたら愛が返ってくる。相手は鏡。いいことをやればいいことが、悪いことをやれば悪いことが返ってくる。それが分かれば人生楽勝ですよ」と、生きる上での新たな価値観を身につけたことを明かした。
2021年の展開を「もっと自分が言ったことが現実になっていくんで、楽しみにしてください」と予告した芦澤。芦澤の勝利は一夜の夢か、それとも伝説の幕開けか。2021年に芦澤竜誠が見せる物語に期待を持たせ、会見を終えた。
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