2020/12/17（木）UP
（最終更新：2020/12/17 11:33）

対抗戦先鋒に玖村兄弟の兄・修平が出陣、強豪・ジャオスアヤイと対戦

　2021年1月24日（日）東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される、K-1年間最大のビッグマッチ『K’FESTA.4』の第3弾対戦カード発表記者会見が、12月16日（水）都内にて行われた。

　本大会では新企画として「日本vsタイ 5対5」と銘打ち、5試合の対抗戦を実施。先鋒から大将戦までの5試合が発表された。

　先鋒を任されたのは、K-1きっての兄弟ファイターである玖村兄弟の兄・玖村修平（日本/K-1ジム五反田チームキングス）。K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント準優勝の実績をもつジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン（タイ/Sor.Dechaphan Gym）と対戦する。

先鋒戦を任された玖村修平「日本チームでまず僕が1勝」

　玖村修平（以下、修平）はNJKFバンタム級王者を経て、2018年6月のKrushでK-1グループデビュー。昨年3月のK’FESTA.2では金子晃大とベストバウト級の激戦を繰り広げ、同6月のK-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントでは3位に輝く実績を残した。その後、網膜剥離を煩い長期欠場となるも、今年9月に階級をアップしフェザー級で復帰を果たした。

　修平は対ムエタイの先鋒を任された点について「タイに練習へ行ったこともある。K-1の前にはムエタイルールでタイ人も倒しているので、K-1最強を証明する」と意気込み。K-1でも実績を残すジャオスアヤイとの対戦に「みんな知ってる激闘派。先鋒としてしっかり倒して盛り上げて、日本チームでまず僕が1勝したい」と、強敵相手にも一歩も引かない構えを見せた。

パンチが多彩な玖村修平の右フック

　そのジャオスアヤイはムエタイ二大殿堂のひとつであるルンピニースタジアムのほか、KO決着が求められるTVマッチでも活躍。二段飛びヒザ蹴りやハイキックを武器にKOを量産し、タイでも人気を集めている。K-1へは昨年11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントで初登場。安保璃紅、卜部弘嵩を連続撃破しファンを驚愕させたのは記憶に新しい。今年3月には9ヶ月ぶりの復帰となった小澤海斗をTKOで撃破し、その存在感を強く示した。

　ジャオスアヤイは主催者を通じ「3度目のK-1参戦が決まってうれしい。相手の選手のことはよく知らないけれど、誰が相手でも飛びヒザ蹴りでKOするだけだから、相手のことは気にしていない。先鋒戦の自分がタイチームに勢いをつけたい。もちろん対抗戦はタイの全勝だ」とコメントを残している。

副将戦では弟・将史が武居を追い詰めたデンサヤームと対戦

　副将戦には玖村兄弟の弟であり、第6代Krushスーパー・バンタム級王者の玖村将史（日本/K-1ジム五反田チームキングス）が登場。武居由樹を追い詰めたデンサヤーム・アユタヤファイトジム（タイ/Ayothaya Fight Gym）と対戦する。

　玖村将史（以下、将史）は兄より一足先の2018年1月にKrushでK-1グループデビュー。類い希なる才能を開花させ、昨年2月に軍司泰斗を破り第6代Krushスーパー・バンタム級王座を手にした。今年3月には当時無敗だった金子晃大を撃破。その試合を含め直近3連勝の勢いのまま対抗戦へ出陣する。

　将史はデンサヤームの印象を「身長が高いサウスポー。テクニックがある」と分析。その上で「相手の選手は強いと思いますが、圧倒して何もさせずにK-1の強さを見せつけようと思います」とシンプルな言葉で決意を語った。

Krush王者の玖村将史は対抗戦の先にK-1王座を見据える

　Krush王座を2度防衛し、直近3連勝と好調ぶりを見せる将史。目指すは武居由樹が返上したK-1 WORLD GPのベルトだ。「来年はベルトを獲りたい」と意気込んだ将史だが、ここで中村拓己プロデューサーより「海外の選手を呼べるようになってからトーナメントをやりたい」との意向が示されると「早くトーナメントができるといいけど、今は強くなる期間。ベルトは自分が獲る」と、来るべき日に向けて腕を磨く構えを見せた。