2020/12/29（火）UP
（最終更新：2020/12/30 22:44）

▼第12試合　スペシャルエキシビションマッチ
RIZINスタンディングバウト特別ルール
五味隆典（イーストリンカンラスカルジム）
vs
皇治（TEAM ONE）

試合前インタビューに応じる五味

・五味隆典：（5回目の大晦日の試合、参戦の経緯は？）
　そもそも出場する予定もなく急遽、3週間前に話をいただいた。コロナの大変な時なので多少ルールの違いはあるが、楽しんでもらえればの範囲で出場を決めた。若い選手たちがコロナで入国できないので強豪外国人に挑むことができない。ライバル同士の戦いとなり、手堅い試合が多くなる。大晦日はテレビの前で見る方が多いので、実力の均衡した試合がもいいが、わかりやすいものを。ボクシングに近いルールで協力ができればと、参戦を決めた。

ーリラックスしているように見える。今までの試合と違う？

　ボクシングをやってみたかったのもある。総合の練習ほど疲れは溜まっていない。今日、明日はリラックスしてやる。昨日で追い込みの作業は終わったので。

ー皇治がSNS挑発しているが、心境は？

　どういう経緯でこの試合のオファーが始まったか。彼の年上の人間に対する態度に僕も驚いている。戸惑っている。発言も差別的というか、自分、ここ数日、自分の大晦日参戦に喜んでくれる女性ファンたちがいるが、彼女たちがちょっと引いてた。怖がっていた。どういうつもりか、オレには理解できない。Twitterでも番宣でも人に対して隠語を使い続けるのも、オレには理解できない。傷つくしね。ちょっとよく分からないですね、オレには。

ー皇治には怒りはあるか？

　ないと言ったら嘘だよね。（会見で）オレも何が起きたか、分からなかったの。びっくりしちゃって。ワンちゃんのトリミングの最中を抜け出して（会見）に行ったから、会見の予定がなかった。（RIZIN代表の）榊原さんとも条件をすり合わせていた。スポーツマンシップはあるべきだと思う。誰がオレと試合をやりたいと言い出したか、どういう風になっているか、分からない。どこから話が上がったのか。でも、今更辞めるわけにはいかない。流石に3週間前の話だから、オレも何がなんだかわかりません。あまり良くないね、こういうのは。

ー12オンスグローブでKOする自信はあるか？

　ものを見てみないと分からない。14オンスとか16オンスとか関係なく練習ではやってきたが、ちょっと12オンスだとマイク・タイソンのエキシビションのサイズなので。ヘビー級が使うグローブなんですよね。10オンスがいい気がするが。

ーボクシングテクニックを見せたい？

　今回は総合じゃなくボクシングルールなので、そうですね。
（総合格闘技の）打倒極の中でも一番好きなところでもあるし、15歳の時、一番最初に格闘技を始めたのはボクシングなので。42歳でボクシングデビューできるのはすごい楽しみ。再デビューな感じで。時間が長すぎたかなと。もうちょい早くボクシングに転向したかった。

ー判定ありのルールですが、大晦日の試合、結果はどうなる？今まで自分が出場している

　大晦日の試合は判定有りだった。判定になったら、僕の負け。判定まで行ったら、これは彼の勝ちなんで。彼はそう言った“ルール”の中で戦っていると思うので。判定になっちまったら、オレの負けです。

記事：五味隆典が皇治に怒り「スポーツマンシップはあるべき」KO決着宣言も

皇治

・皇治：ー皇治選手の要望も通り、判定ありになったが？

　それはそうでしょう。レジェンドとやれて、中途半端にやっても仕方ない、判定があろうがなかろうがぶっ倒しに行くだけです。レジェンドを思いっきり倒そうと思っています。

ー12オンスのグローブになったことについては？

　ちんちくりんのグローブが良かったけど、仕方ない。思いっきり振り回します。

ーシバターにYouTubeで色々言われて、思わぬところで気を取られたと思うが？

　アホですか。全然大丈夫、煽るもの煽られるのも慣れてます。ただ嘘はあかんのでね、真実をはっきりさせようと思った。ファンが1番と言ってるので誤解されないようにしただけ。記者会見では記者会見の仕事をして、リングの上で殴り合うだけです。

ー五味は、度重なる挑発に理解できないと怒っていたが？

　それが作戦ですからね。だいぶ抑えましたよ。いつもよりレジェンドやからだいぶ抑えましたよ。自分は記者会見がある意味をよく考えてるので、まあ怒ってれば良いんじゃないですか。

ー大晦日の試合は初めて、心境は

　そうですね。想像してましたし、夢、目標でした。みんなに感謝してます。みんなのおかげで立ってるので。大晦日にしかしない異次元マッチをすごい楽しみに見ていたので、自分もやって格闘技興味ない子に見せられたらなと思います。KIDさんと魔裟斗さん、最近では大砂嵐とボブサップさんが面白かった。

ー12オンスだが、体重差ではガードの上から効かされることも考えられるが？

　それは効くでしょうし、いろんなことを想定してるので、マジで体重差は言い訳にならない。自分が受けたので、それだけは勘違いして欲しくないですね。負けて当たり前なんて思ってないですし、勝たないと意味と思っている。だから、判定ありにもなったし、しっかり本当の試合と思って挑む。

　俺のことを嫌いなことを楽しみに見てくれたら良いと思いますし、見てくれたら嬉しい。これで俺が、倒されて負けても言い訳にならないし、判定で俺が勝っても、KOで勝っても五味選手言い訳はできないですし、そういう戦いを見せたい。

ーライバル心、対抗しているものは？視聴率も含めて

　美空ひばりさんが伝説を残してる紅白と、俺がめちゃくちゃハマっているガキ使です。なんならガキ使に出たいし、視聴率俺が稼げば、来年はガキ使だなと思っています。

ー那須川選手は出てますが？

　あいつ、いらんことばっかりしますね。そういう格闘家が出ることが素晴らしいことですよね。

ー視聴率戦争は勝ちたい？

　みんな敵と思ってるけど、みんなで盛り上げないと意味がないので、みんなでどんどん盛り上げて、個々で盛り上げたら自ずと格闘技が盛り上がるので、みんなで視聴率を稼ぎたいですね。

記事：皇治、怒りの五味隆典に「怒ってればいい」「ぶっ倒しに行くだけ」

▼第11試合　RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ
RIZIN女子MMAルール(49.0kg)：5分3R　※肘無し
浜崎朱加（AACC）
vs
山本美憂（KRAZY BEE/SPIKE22）

浜崎朱加

・浜崎朱加：減量も順調で調子が良い。相手はレスリングでトップレベルの選手。なので、テイクダウンされてからの展開や打撃をしっかりやってきた。得意なところで戦えるように、ここ何週間かはやってきた。寝技でもしっかり極めれるように、打撃もボクシングに特化してやってきた。

（山本の印象は）レスリングのテイクダウンが速いし強い。テイクダウンされる覚悟で、されてからの展開で、どう対処するかというのをずっと練習してきた。打撃に関しては特に負けるとは思っていない。しっかりと打ち合えるところは、しっかりと打ち合いたい。

ー（自分に勝利した）ハム・ソヒを追いかけていこうとしたのは本当？（ハム・ソヒは王座を返上しONEへ移籍）

　そうですね、気持ちが熱くなっていた部分もあった。次やったら勝てる自信もある。でも、日本でもやりたい選手もいるし、RIZINの価値を下げない意味でも残った。

ー追いかけずに、RIZINで戦い続ける理由は？

　ファンの為が一番。応援してくれる方々に生で自分の試合を見てもらいたい。その思いが一番強かった。

ーベルトをとったら、来年の目標は？

　今のところは目標はまずRIZINのベルトをとってから。そこから強豪を当てられると思うが、無双になりたい。防衛したい。このアトムでは私が世界で一番なので、世界中だからどんどん挑戦にやってきてほしい。

山本美憂

・山本美憂：（グアムから日本に来て）寒いところでの調整は心配したけど、体重は調子良く落ちてくれたので、もう少し（減量を）やったらリミットになります。

　追い込みは、もうグアムの方でやってきたので、（来日してからは）追い込みというより、技の確認やドリル練習、スピードなどを主にやってきました。

（対戦相手の浜崎は）経験もあるし、全てオールラウンダー。そこを自分が自分の得意とするところでどう攻めていくか。自分のスタイルは変えずに思いっきり勝ちに行きます。
　今回は、寝技もロックダウン中にやってきたので、その部分が、オフェンスもディフェンスも出れば良いかな。
　浜崎選手と試合できることが一つの目標だったので、すごく光栄に思っています。タイトルベルトは後からついてくるので、まずこの試合をしっかり勝って思いっきり喜びたいです。

（夫カイル・アグォンがセコンドに就くことについて）心強いのは確かです。どんな中でも、声が割と小さいけど聞こえるので、居るのと居ないのでは、やっぱり大きな違いがあると、悔しいけど思います。

記事：山本美憂「浜崎朱加戦が目標だった。寝技も大丈夫！」＝女子王座戦

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