【イノベーション】6冠王・岩浪悠弥、石井戦の敗北から「不十分だった武器を手に入れた」警戒するのは加藤有吾=55kg賞金トーナメント
2021年1月17日(日)コンベックス岡山・大展示場で行われる『JAPAN KICKBOXING INNOVATION 認定 第7回岡山ジム主催興行』。
本大会で開催される岡山ジム主催興行恒例の賞金トーナメント「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント」に出場する岩浪悠弥(23=橋本道場/JAPAN KICKBOXING INNOVATION)、壱・センチャイジム(23=センチャイムエタイジム)、加藤有吾(21=RIKIX)、元山祐希(30=武勇会/JAPAN KICKBOXING INNOVATION)の戦前インタビューが主催者を通じ届いた。
本トーナメントは前日計量終了後、出場者全員がカードを引き、1枚の当たりを引いた選手が対戦相手を指名する(4名トーナメントなので、それにより自動的に全試合決定)システムを採択している。
■岩浪悠弥「気持ちが他とは段違い」
本トーナメントの優勝候補筆頭に挙げられる岩浪。現在2連敗と苦戦する中、再起戦でトーナメントに挑むこととなった。昨年9月のWBCムエタイ日本バンタム級王座決定戦は一航とドローながらもチェアマン裁定により王座奪取ならず。続く10月には石井一成に生涯初となるダウンを奪われKO負けを喫している。
岩浪は石井戦を振り返り、敗北こそ喫したものの「殻を破ることができた」と前向きにとらえているという。これまで「生涯ダウンなしを売りにしたい欲がどこかにあって、無意識でもダウンを避けるような過剰防御をしていたかもしれない」と、スタイルがディフェンシブに寄りすぎた恐れを懸念。攻防の中で安全策をとっていた可能性を踏まえ「そこが吹っ切れたことで、今まで不十分だった武器を手に入れた」と、KO負けを機にさらにアグレッシブなスタイルへの変化を予感させた。
今回のトーナメント参加の3選手を見渡し、岩浪はもっとも警戒する選手に加藤を挙げた。「見るからに危険な一発をもっている」と、その攻撃力を警戒。とはいえ他の2名を軽く見るわけではなく、一度は勝利した壱の成長、元山のハングリーさをそれぞれ高く評価している。
トーナメント制覇後は石井へのリベンジ、そして他団体への進出を目標と掲げた岩浪。23歳にしてすでにキャリア7年を数える若きベテランは「“気持ち”が他とは段違いだということを試合で見せつける」と圧倒的な勝利を誓った。
■壱・センチャイジム「俺を育ててくれたイベントに金の雨を降らせたい」
ニックネームに“職業イケメン”とつけられるほど端正な顔立ちの壱。沖縄から上京した頃は夜の街で活躍していたが心機一転、現在はセンチャイジムでの寮生活で格闘技漬け。「練習よりも酒と女」の意識のまま14連勝を飾っていた壱だったが、その後の3連敗をきっかけに、大きく意識を変えた。
壱は19年12月の岩浪悠弥戦、20年2月のルンピニースタジアムでの試合、そして同年9月の小笠原瑛作戦に連敗。とくに小笠原戦は「あれでとどめを刺されました」と、大きな方針転換を迫られたという。
その後は昨年12月に鈴木貫太を判定で破り、無事に再起に成功。その勢いのままトーナメントに挑む。トーナメントに出場する3選手を見渡し「元山選手はガッチリ体型のパワー頼りで、得意なタイプ。加藤選手は連打をまとめるのが上手いし、なかなか。でも俺のスキルで問題無く勝てる」と分析。
かつて一度敗戦している岩浪に対しても「3つの勝ちパターンが見えていて、どんなに脳内シミュレーションしても勝利しか見えない」と、トーナメント制覇に絶対的な自信を見せた。
その先の目標は「瑛ちゃん(小笠原瑛作)」という壱。かねてより対戦希望を公言していた壱は、念願叶った小笠原との一戦で1R TKO負けの惨敗。「KNOCK OUTでやられたんだから、KNOCK OUTのリングで最高のタイミング、そこで倒します」とリベンジを強く心に誓っている。
さらにはリベンジマッチの舞台は「いつどこでやっても勝てばいいってことじゃないです。恩返し」というテーマを語る。「オレの試合を組んで育ててくれたイベント、MuayThaiOpenやKNOCK OUT、REBELSに金の雨を降らせたい」と、リベンジマッチは自分を育ててくれたイベントへの恩返しとなる一戦にしたいという。このトーナメントは「それには俺の価値をブチ上げとかなきゃならない」と、目標達成のためのステップととらえる壱。「重要な栄養とさせていただいて美味しくいただきます!」と、軽やかな優勝宣言を見せた。
▶次ページは加藤有吾と元山祐希のインタビュー、トーナメント出場4選手のデータ
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