【RISE】那須川天心、勝利の決め手は”打倒 那須川天心”の自己分析
2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで開催された『RISE ELDORADO 2021』の一夜明け会見が3月1日都内にて行われた。
メインイベント(第11試合) SuperFight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1Rに出場し、志朗(27=BeWELLキックボクシングジム)を判定で下した那須川天心(22=TARGET/Cygames)が会見に出席。志朗との一戦を振り返った。
那須川は「昨日の再戦は非常に頭を使った試合。試合前からいろいろ考えて、持っているものを出すのじゃなく、見せていない引き出しを見せないと勝てないと臨んだ試合だった。作戦もパターンを5~6個考えて、その一つがはまった。作戦で勝てた試合だった」と、難敵相手の一戦であったことを振り返った。
志朗とはフィジカルトレーナーを同じくする練習仲間。それだけに手の内も知り尽くしており、従来の戦い方だけでは勝てないと悟った那須川は「自分と戦うとしたら何を警戒するか考えた。自分のビデオを見るとストレートで倒しているので、警戒してくるなと。なのでいつもならワンツーで行くところをスピードを緩めてジャブを打つなど、作戦を変えた」と自らのスタイルを”攻略”。打倒那須川天心の糸口を見つけたといい「見えた部分は『ここを突くだろうな』と思い修正した。昨年大晦日にRIZINで対戦したクマンドーイ・ペットジャルーンウィットのミドルに手を焼いたことに触れると「クマンドーイ戦を見たら蹴ってくると思ったので、そこも対策した」と、過去の苦戦を徹底的に洗い直したという。
難敵を退けた那須川は、かねてより口にする「キック人生の終焉」について語る。「もう悔いはないですね」とさっぱりした表情で語る那須川は、キックボクシングを一般に広める役割を果たせたことに一定の満足をしているという。
キック界が抱える今後の課題は「僕だけが目立つのじゃなく、ほかの選手も育ってほしい」と新たなスターの登場を希望。一方で今の立場を他の選手に引き継ぐことには「きついですよ、たぶん。一人じゃ無理」と、今の那須川が背負うものの重さを示唆。
遠くない未来の卒業に向け「RISE=那須川がでちゃってるので、そういうのを含めてRISEに恩返ししたい。ボクシングに行った後でもRISEに貢献できることがあればと思ってる」と、古巣への貢献の意思を示した。
なお、会見の後半はリラックスした内容の質疑応答に突入。寺山日葵の入場曲「残酷な天使のテーゼ」が生歌だった点に触れ「(矢沢永吉に歌ってほしいけれど)『俺が出たら俺がメインになっちゃうよ?』と言うと思います」と、尊敬する矢沢永吉のセリフを代弁。
また同日の会見に出席した”ブラックパンサー”ベイノアから要求されたYouTubeチャンネルへのアドバイスに、那須川は「僕的には中途半端に見える。RISEの中ではアピールしてるけど、お笑いをなめているのではないか」と辛辣に回答。ベイノアが前日の試合で1Rにダウンを喫した点に触れると「あれはわざとですよね?振りが効いててよかったです」とジョークを飛ばし笑いを誘った。
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