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【K-1】カリミアンが王座奪還に自信「K-Jeeはこの階級で最も弱いファイター」魔裟斗・佐藤嘉洋はどう見る?

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2021/03/16(火)UP

長いリーチでパンチを放つカリミアン(C)K-1

 3月28日(日)開催の『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.2~』(日本武道館)のクルーザー級タイトルマッチで、王者K-Jee(30=K-1ジム福岡チームbeginning)に挑戦する、前王者シナ・カリミアン(33=POWER OF DREAM)が公開練習を行った。

 初代クルーザー級王者として君臨したカリミアンだったが、昨年の11月にK-JeeにKO負けし王座を奪われた。今回は4ヶ月ぶりのダイレクトリマッチとなる。両者は18年にも対戦しており、その際はカリミアンが判定勝利している。3度目の激突にして、完全決着戦だ。

古川会長率いるPODに移籍し1年が経った(C)K-1

 カリミアンは、PODの古川会長を相手にシャープなミット打ちを披露。インタビューでは「怪我もないし、万全の状態で準備が出来ている」と順調な調整をアピールした。

 前回の試合についてカリミアンは「あの日の自分は本調子ではなかったし、自分がやりたいことが何もできなかった。何が起こったのか分からなかった」と語る。

 今回がK-Jeeとは通算戦績1勝1敗で迎えた決着戦にもなるが「K-Jeeに対しては何も思うことはない。前回は自分のやりたいことが出来なかっただけで、彼はこの階級で最も弱いファイターだと思う」と一刀両断。

18年の初戦、カリミアンの蹴りの猛攻に苦悶の表情のK-Jee

 K-Jeeについては以前のインタビューでも「彼は臆病者だという風にしか思っていない。この階級で彼が一番弱いという印象も受けている。試合をして分かったのはパンチも力がないし、フィジカルも強くない」と辛辣な評価を下しているカリミアン。
 続けて「今回はK-Jeeがどうこうではなく、前回の自分に対してのリベンジだと考えている」と自分との戦いだと語る。

 さらに「K-Jeeはこの試合の前にKrushのベルトを返上したそうだが、私にはそのことが信じられない。次の試合で彼はK-1のベルトを失うことになるからだ。K-JeeがKrushのベルトを返上したことは間違った選択だったと思う。K-1のベルトはK-Jeeには重過ぎるし、K-1のベルトを持つにはまだ早い」とKrushのベルト返上を後悔させると挑発した。

■魔裟斗・佐藤嘉洋らレジェンドは、この試合どう見る?

近年は名解説でもお馴染みの魔裟斗らはどう見る?

 自信満々のカリミアンだが、K-1のレジェンドたちは彼をどう見ているのだろう。

 K-1オフィシャルYouTubeチャンネルで、K-1 WORLD MAX 2003・2008世界王者の魔裟斗は「カリミアンは愛鷹(亮)にKOされてから、ちょっとパンチに対する怖さが出ましたね」と分析。
 続けて「克服するにはK-Jeeに勝つことしかない」と恐怖を乗り越えた結果の、勝利が必須だとした。

 またK-1 WORLD MAX 2006・2007日本王者の佐藤嘉洋は「前回はK-Jeeの速攻でカリミアンはものすごくペースを崩された部分がありますが、さすがにもう同じ作戦は通用しないと思ってます」と試合展開を予想。
 しかし「僕は実力的にはカリミアンの方があると思っていますが、ここ数戦の佇まいとか精神状況を考えると、今はK-Jee選手の方が有利なのかな」とカリミアンのメンタルが勝敗に関わるとしている。

強烈な攻撃力を生かし王座に返り咲けるか(C)K-1

 相手のK-Jeeはカリミアンの挑発について「ああやって他人の悪口を言ってのし上がろうというスタイルはダサい。もっと自分のことや前向きな発言をすればいいのに、ああやってつまらない発言ばかりしている時点で成長はない」と語っている。
 しかしカリミアンにとっては、自身の課題はメンタルであることを承知で、強気な言葉で背水の陣を敷いているのかもしれない。

 カリミアンは最後に「2021年は他のクルーザー級ファイターたちにとって危険な一年になるだろう。なぜなら今までとは全く違うシナ・カリミアンが帰ってくるからだ。3月28日はイランの正月の数日後になる。イランの人たちにも応援してほしいし、最高のお年玉をプレゼントしたい」と意気込んでみせた。
 カリミアンは前回のKO負けを糧にし、進化を見せて王座奪還することが出来るか。

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