極真空手の荒行100人組手に挑戦者現る、現世界王者・上田幹雄が挑む=4.25
2019年に極真会館が主催した第12回世界空手道選手権大会の優勝者・上田幹雄(25=極真・横浜北支部)の100人組手挑戦が決定した。
4月25日(日)極真会館総本部・代官山道場にて行われる。
百人組手とは、文字通り1日で百人を相手に連続して組手を行うもので、極真の約50年にも及ぶ歴史の中で達成者はわずかしか存在しない。
連続組手があるのは通常、昇段審査で初段が10人、二段が20人、三段で30人。それ以上になると空手界への貢献度で昇段するが、昇段の組手は多くても五段で50人行くらいだ。よく質問に挙がるが100人組手は昇段には関係ない。あくまでもチャレンジだ。しかし身体へのダメージが大きく、達成しても全身打撲からくる各疾患から多くは入院することとなり、なかなか挑戦者は現れない。
ちなみに前回の100人組手挑戦者は15年に世界大会を制したザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)。70人で全身に痙攣を起こしドクターストップとなっている。
連続組手にはコツがある。それは当てさせず当てる。そして早めに一本をとり自身のダメージを最小限にすることだ。打ち合いの真っ向勝負では、身体が強い人でもせいぜい10人〜20人だろう。カウンターの名手であり、100人組手を達成した松井館長も「70人くらいから体に触れられただけでて足が痛くなる」と答えているように壮絶な荒行だ。
上田の組手は自分の距離を取り、当てさせず、カウンターでリーチのある前蹴りで突き放し、頭部への上段回し蹴りや膝蹴り、そして中段突きなどを入れていく。世界大会ではほぼ無傷で優勝しているだけに100人組手達成が期待される。
なお、この模様は「KYOKUSHIN ONLINE」にて当日にLIVE配信される。
♢上田幹雄(25=極真・横浜北支部)身長187cm 体重104kg
幼少の頃より極真空手をはじめ、12年に全日本高校選抜大会(無差別級)で優勝すると、翌年の全日本ウエイト制大会(軽重量級)で優勝し一躍脚光を浴びる。15年には体重無差別で行われる初の世界大会に出場し6位に。18年に体重無差別の全日本選手権大会で優勝、翌19年に世界大会で念願の優勝を果たした。昨年秋の全日本は欠場し、今回の100人組手に焦点を絞る。
■上田幹雄 100人組手実施日時
2021年4月25日(日) 11:00開始
■実施場所
総本部代官山道場
KYOKUSHIN ONLINE URL:https://www.kyokushin.net
■極真会館が認定した100人組手歴代完遂者
ハワード・コリンズ(1972年12月1日/総本部道場)
三浦美幸(1973年4月13日/総本部道場)
松井章奎(1986年5月18日/東映大泉撮影所)
増田章(1991年5月19日/総本部道場)
八巻建志(1995年3月18日/総本部道場)
フランシスコ・フィリォ(1995年3月18日/総本部道場)
数見肇(1999年3月13日/総本部道場)
アルトゥール・ホヴァニシアン(2009年3月29日/本部直轄恵比寿道場)
タリエル・ニコラシヴィリ(2014年4月26日/本部直轄恵比寿道場)
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