【RISE】”介護士ファイター”北野克樹、障がい者にキック教える活動も「ベルトを持って帰ってきて」との思いに応える
6月18日(金)東京・後楽園ホールにて開催される『RISE150』でスーパーライト級(-65kg)王者の山田洸誓(28=正道会館KCIEL)の持つベルトに挑む、同級1位の北野克樹(25=誠至会)が公開練習を行った。
北野は関西の名門・誠至会のエースで、回転系の蹴り技を得意とし“竜巻旋風脚”の異名を持つ。昨年9月にはNJKFのリングで大ベテラン・健太と対戦し、健太有利の下馬評の中、足技を駆使した戦いで見事判定勝利。その勢いのまま、11月に山田を延長判定の末に破った。今回は念願のタイトル奪取に挑む。
公開練習では、ワンツー、左右のミドルや代名詞の回転系の蹴り技のシャドーを披露した北野。3歳から空手を始めた北野は、足技が得意なことから14歳からキックボクシングに転向。RISE2戦目にして、今回のタイトルマッチに臨むこととなった。
前回の山田に勝利した試合を「(山田が)無敗やったので、勝てて凄い大きいなと思っています」と振り返る北野。「最終ラウンドは気持ちと気持ちのぶつかり合いで、勝ちたい気持ちを全面に出していきました」と、精神面で現王者に上回っての勝利であったと振り返る。
念願のタイトルマッチが決まり「遂に来たなと。RISE2戦目で話が来て嬉しく思いました。僕は獲りに行く側で、全部奪いに行こうと思っています」と王者撃破に闘志を燃やす。山田がパンチで勝負してきた場合でも「問題ないかなと思っています。自信あります」とコメントする。
北野のリベンジを誓う王者に対して「回転系を生かして蹴りも得意なので、蹴りまくっていこうと思っています」と自身の強みであるムエタイ仕込みの蹴り技と空手仕込みの回転系の技で対抗する構えだ。前回の勝利は3Rでの試合だったが、今回は5Rになる。だが、北野は「首相撲のあるムエタイの方が体力を消耗する」との見解を示して、5Rでも問題ないとした。
北野にはキックボクサー以外にもう一つの顔がある。それは介護士だ。この職業を始めた理由としては「人の役に立ちたいからです。あとは、力には自信あるから。力仕事なので。根は優しいのかな。(キックボクシングでは)人を殴って蹴りまくって、副業では人も助けるというか、正反対の仕事をしています」という。介護士であることはキックボクシングのファンにも知ってもらいたいとのことだ。
体の不自由な方に自身の本業であるキックボクシングを教える活動にも積極的に取り組んでいる。その活動については「楽しいですね。やってきたことをお伝えするのが」と北野。「仕事場の方々にも応援していただいて、社長さんにはスポンサーをしていただいています」と職場の関係者からのエールもある。「ベルトを持って帰ってきて欲しい」との言葉をかけられたこともあり、その思いに応えたいところだ。
まずはこの試合に集中し切っている北野だが、今後はRISEライト級王者・原口健飛をはじめとする他の王者の首を狩りにいくプランもある。目指すは、自身の所属する階級での最強の座だ。運命のタイトルマッチで、北野が王者・山田からベルトを奪い取るか。タイトルマッチから目が離せない。
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