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【KNOCK OUT】初タイトルへ王手の鈴木千裕「問われるのはチャンピオンの器」、30代初王座を目指す宮越慶二郎「答えが合っているか楽しみ」

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2021/07/02(金)UP

トーナメント決勝を争う鈴木(左)と宮越(右)

 7月18日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『KNOCK OUT 2021 vol.3』。本大会で行われる[初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R・延長1R]に出場する鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)、宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)のインタビューが主催者を通じ届いた。

■初タイトルに王手の鈴木千裕「相手のすべてを乗り越えてこそチャンピオン」

9勝のうち7KOという剛打を誇る鈴木の右フック

 鈴木は一発必倒の破壊力を持つ”ダイヤモンドパンチ”を武器にKOを量産するファイター。MMAでは「RIZINアマチュアMMA2016 フライ級優勝」などの実績を引っ提げ、キックボクシングに転向。3連続KO勝利でスタートを切る鮮烈デビューを果たした。昨年2月の無法島GRAND PRIXで西岡蓮太に判定負けを喫するも、現在までこれが唯一の敗戦。3月のトーナメント1回戦では久保政哉を1RKOで粉砕し、10戦9勝(7KO)1敗の好成績で決勝へコマを進め、初タイトルに王手をかけた。

 鈴木は今回の試合のテーマを「やっぱりKO」と言い切る。「大会名がKNOCK OUTなので、以下に相手を倒すことだけを考えています。判定勝ちしようなんて一切ない」とKOへの美学を貫く鈴木は、例え相手がガードを固めてこようとも「ガードを上げてくるならそのガードを壊せばいいし、ローキックを蹴ってくるんだったら、蹴る前に倒せばいいだけの話」と、真正面からの激突を宣言した。

2020年レベルス・KNOCK OUTの最短KO31秒の記録を持つ鈴木の剛打は爆発するか

 今回の試合で自身が問われるのは「チャンピオンの器」であると語る鈴木。自分が後ろに下がることはなく「相手のすべてを乗り越えてこそチャンピオンだなと思う」と、対戦相手のすべてを受け止める覚悟を持って臨むという。決勝の相手は日本屈指のテクニシャンである宮越だが「チャンピオンになる人は全局面で勝たないといけない」という信念から、対策はほぼしていないという鈴木。「”宮越選手に勝つ”ではなくて、自分のスタイルで試合が出来ればチャンピオンになれる」と確固たる自信をあらわにした。

 勝利後には実現したい希望が山ほどあるという鈴木は、ベルトを「発言権がもらえる権利証」と表現した。「勝った後にマイクで言うことももう決めてある」と言い放つ鈴木は、リングの上で何を語るのか。黒いベルトを腰に巻いた鈴木の発言に注目が集まる。

■4年越しのKNOCK OUT王座に手をかける宮越「ある意味運命だったのかな」

準決勝で極真王者・与座を僅差の延長判定で下した宮越の左フック

 対する宮越は、これまでに40戦以上のキャリアを持ち、WBCムエタイ日本統一ライト級王座をはじめとした国内三冠王の実績を誇るファイター。”ニンジャステップ”と呼ばれる変幻自在のステップで対戦相手を翻弄する国内屈指のテクニシャンである。旧KNOCK OUTでは17年の「KING OF KNOCK OUT初代ライト級トーナメント」に参戦し1回戦敗退。今回は新体制となったKNOCK OUTの王座決定トーナメントに参戦し、1回戦では与座優貴を延長判定2-1の大接戦の末に撃破し、4年越しとなったKNOCK OUTタイトル獲得へ王手をかける。

 宮越は決勝の相手となった鈴木千裕を「本当に分析しないといけない選手」と認識。鈴木とは対照的に準備に時間を費やしているという。1Rから直線的に距離を詰める鈴木はイメージしやすい相手とも思われるが「出てくるパターンと出てこないパターンもあって、両方対策している」と、鈴木の戦術を2つ想定。どう出てきても対応できるといい「自分が出した答えが合っているか楽しみ」と自信を覗かせる。

17年に森井洋介に敗れKNOCK OUT王座に届かなかった宮越は4年越しのリベンジなるか

 国内屈指のテクニシャンとして鳴らした宮越もすでに31歳。国内三冠を達成しているが、最後のベルト獲得は15年11月のWBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王座に遡る。直近の王座獲得のチャンスは17年「KING OF KNOCK OUT初代ライト級トーナメント」。優勝候補と名が上がりながらも森井洋介の強打に沈み、王座獲得のチャンスを逃した。「30代でもベルトを巻くのが目標」と語る宮越にとって、今回の王座決定トーナメントは絶好のチャンス。旧KNOCK OUTの敗戦を経て巡ってきた機会に「ある意味運命だったのかなと感じます」と語った。

 キャリアを積み「大人の戦い方になってきた」という一方「原点回帰で若い頃の試合映像も見ている」という宮越。「がむしゃらにやったほうがいいと思う部分もあるので、そういうものも咀嚼して理想型に近いスタイルを作り上げているところ。終わりはないですけど、今は理想型に一番近づけている」と、経験値と爆発力の両立を実現できていると自信を見せた。

 かねてから「決勝は鈴木選手」と語っていた宮越は、半年間たっぷりと準備を重ねてきた。悲願の王座奪取を目前に迎えた宮越は最後に「僕の答え合わせを楽しみにして欲しいですね。何よりも僕が一番楽しみですけど」と笑顔を見せた。

☆この大会の決定対戦カード、チケット、スケジュールはこちら

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