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【KNOCK OUT】75kg王座争う松倉信太郎が目指すは”求心的”な存在、剛拳・田村聖は「一発当たったら終わっちゃう」とKO宣言

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2021/07/03(土)UP

スーパーミドル級王座を争う松倉(右)と田村

 7月18日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『KNOCK OUT 2021 vol.3』。本大会で行われる[初代KNOCK OUT-BLACK スーパーミドル級王座決定トーナメント 決勝 3分3R・延長1R]に出場する松倉信太郎(TRY HARD GYM)、田村聖(拳心館)のインタビューが主催者を通じ届いた。

■KNOCK OUTをけん引する存在へ、松倉が目指すは「求心的な選手」

松倉は3月の準決勝で代打出場の渡慶次幸平を下した

 松倉は2009年に17歳でK-1甲子園70kg級を制覇。K-1・Krushを主戦場にキャリアを重ね、Krush YOUTH GP 2012でも70kg王者に輝いた。2018年より他団体に活躍の場を移して、WPMFの世界タイトルを獲得した。昨年12月には『REBELS』に初参戦し、T-98からダウンを奪い勝利。今年3月から開催されたKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメントに参戦すると、準決勝で渡慶次幸平を1Rで葬り決勝への切符を手にした。

 昨年12月レベルス初参戦以来、75kg級の新設を訴え続けていた松倉。念願叶って開催された75kg級、スーパーミドル級の王座決定トーナメント1回戦では渡慶次幸平と対戦。1Rで勝利したものの、松倉は「気持ちの上で呑まれた」と試合を振り返った。

 納得がいかない表情の松倉は「僕自身は(パンチを)もらってしまった。あの試合はたまたま僕が倒れなくて、たまたま渡慶次選手が倒れただけ」と運に助けられた部分もあると反省。その一方で「僕に求められていたのは『1回目に勝つこと』だと思うので、そういう点ではよかった」と決勝進出の責任を果たしたという。

 決勝で当たる田村については「映像で見るより強い。普通だったら蹴れないところを蹴る強さを持っていて、とにかく攻撃力がある」と分析。試合展開の予想を「どっちの攻撃が当たっても倒れる。田村選手も前の試合でダウンしているし、僕もダウン寸前までいったので、そういう駆け引きが見られるんじゃないか」と、KO必至の一戦となると語った。

松倉はKNOCK OUTの繁栄に「求心的な選手が必要」と持論を説く

 75kg級の新設に向けた思いを、松倉は「新しい階級を作るには求心的な選手がいなければできない。僕はこれまでたくさんもらったチャンスをたくさんフイにしてきたけれど、階級を上げたと同時に今が僕のタイミングだと思います」と語る。これまでの勝敗を含めたキャリアすべてが意味を成してきたとし「だからこそここで結果を出すことが重要だと痛感しています」と、自身が求心力を持つ意思を固めた。

 当日はスーパーライト級のトーナメント決勝、ライト級のタイトルマッチと王座がかかる試合が並び、また王者クラスが続々と参戦する注目の大会となった。松倉は当初「こんなに試合が重なって、存在感が薄れるんじゃないか」と心配したという。しかしK-1の武尊、RISEの那須川天心を引き合いに出し、団体を代表する王者は階級を問わないという持論を展開。「チャンピオンが一堂に会する中で、どれだけの爪痕を残せるかが。田村選手を含め対戦相手が多い大会だと感じています」と、王者たちに負けない決意を静かな言葉で語った。

 この一戦の目標を「会場の空気を一瞬で変えられるようなものを見せたい」とした松倉。団体の顔へ名乗りを上げる快勝を見せられるか。

■ハードヒッター・田村聖が抱く「今度こそは」の覚悟、減量から解放され「完成度が違う」

3月に無敗の吉野友規とダウン応酬の激闘、2度目のダウンでストップを呼び込んだ

 対する元NKBミドル級王者・田村は、強烈な右フックを武器にKOを量産するハードヒッター。19年にはNKBの「PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント」では3試合すべてにKO勝利し、圧倒的な強さで優勝する快挙を成し遂げた。昨年9月に日菜太から三日月蹴りでKO負けを喫するも、同12月の最終戦では、なんとヘビー級に挑み、大畠正士を相手に圧勝している。今年3月のトーナメント準決勝では、6戦無敗の吉野友規とダウン応酬の激戦を繰り広げた末、2RにTKO勝利を奪い取った。

 3月の準決勝では、無敗の吉野友規に見事KO勝利。しかし1Rにダウンを喫する薄氷の勝利だったことを振り返った田村は「緊張していたのかフワフワしてしまっていて。でも効いてはいなくて、びっくりして倒れた感じでした。そこからローを効かせて、ローに意識がいったところにパンチが入ったのでよかったと思います」と、見た目よりも計算された勝利であることを明かした。

 田村は従来の試合においては、対戦相手が負けた試合、倒れたシーンを研究し、自分が勝つ姿をイメージ。しかし松倉対策に使うダウンシーンを探したものの見つからず「ちょっと困ってます」という。そのため今回は、自らがKO勝利した試合を振り返り、倒すイメージを強化。勝利のイメージを作りつつ「出たとこ勝負みたいなところはあります」と、リングの上で戦い方を決める方針を固めたという。

減量から解放され「完成度が違う」と自信を見せる田村

 この一戦を乗り切れば、晴れて『KNOCK OUT』のベルトを腰に巻く。昨年9月の日菜太戦は「この試合は転機になる一戦だな」と感じながらも敗北。今回はいつもながらに「今度こそは」という気持ちが強いという。ホームリングであるNKBのミドル級(72.575kg)では必要としていた減量のための練習も、今回は不要。「完成度が違うのは感じます」と、減量から解放された力の披露を期待させる。

 今年33歳を迎える田村は「ベルトを持てばいろいろ発言できると思う。NKBでは対戦できなかったような強い選手とやりたいと言いたいですね」と、強敵との対戦を渇望する。田村は「一発当たったら終わっちゃうんで見逃さないように」と言うとおり、必殺の一撃で王座を引き寄せることができるか。

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