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【五輪柔道】大野将平、決勝戦で9分超える死闘に「何が何でも我慢して勝ってやるという気持ちでした」

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2021/07/26(月)UP

大野将平

 26日(月)、東京オリンピック男子73kg級で金メダルを獲得、リオに続いて五輪2連覇を達成した大野将平(29=旭化成)が、試合後インタビューに答えた。

「子供の頃好きで始めた柔道がリオ以降、本当に嫌いになって、何のために稽古するんだろうと自問自答する日々でした。この大会も、自分は何者なのかと、それを確めるために、証明するために戦うことができました」と話す大野。

【動画】決勝戦、大野将平が支釣込足で技あり!9分26秒の死闘制し金メダル

 初戦の2回戦と3回戦で一本勝ち、準々決勝では技あり2つで合わせ一本勝ちを収めたが「準決勝、決勝と延長戦で、自分自身感じたことのない恐怖と戦っていましたし、その中で勝ちを拾ってこれたのは実力以外の部分もあったのかなと感じてしまいます」と感慨深げに語った。

 そんな“感じたことのない恐怖”の中でも、大野は準決勝では小外刈りで技ありを奪って勝利。決勝戦では、ラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア)と9分26秒に及ぶ死闘の末に支釣込足で技ありを奪って見事に優勝した。
 決勝戦については「シャフダトゥアシビリ選手はロンドン五輪でもチャンピオンになって、リオ五輪で銅メダル、今年の世界選手権チャンピオン。そんな偉大な選手と決勝で戦えるのは興奮しましたし、この東京オリンピック、柔道発祥の日本、この日本武道館でやるにあたって、世界選手権とオリンピック両方獲られるわけにはいかない。73kgの時代を作ったのは大野将平だと胸を張って言えるために、何が何でも我慢して勝ってやるという気持ちで臨みました」と、強い気持ちで戦い抜いたことを振り返った。

 また、井上康生監督から本日朝の練習の後に話しかけられたことを尋ねられると「一言です、『平常心』と。それだけで戦いました」と話し、続けて「コーチボックスから、金丸(雄介)コーチが『強気だぞ、前に出ろ』この二言だけ、技術も何もないアドバイスなんですけど、それだけで延長戦を戦うことができました」と心情を吐露した。

 そして「理想とはほど遠い柔道でしたけど、これがオリンピック、どの選手も必死で金メダルを勝ち取りにくる。改めて自分自身も学びましたし、我々アスリートが必死に戦っている姿を見て、この状況でも開催して良かったと少しでも思っていただけたなら嬉しく思います」と視聴者へメッセージを送り、「明日は旭化成の後輩の永瀬(貴規)がリオのリベンジを果たしてくれると信じていますし、私も混合団体を控えていますので、日本柔道のために必死で頑張りたいと思います」と語った。

▶︎次ページは【動画】決勝戦、大野将平が支釣込足で技あり!9分26秒の死闘制し金メダル

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