【K-1】2階級制覇の野杁正明、安保瑠輝也戦は”作戦通り”「ボディかローで倒すと決めていた」試合前には筋断裂も
9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN〜よこはまつり〜』の【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメントで見事3試合連続KO勝利で、2階級制覇を達成した野杁正明(28=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が試合後インタビューに応じた。
野杁は”優勝候補”と言われ、今トーナメントに参戦。1回戦では代打参戦となったFUMIYAを1R右ストレートでKOすると、準決勝では無敗の寧仁太・アリを左ボディでKO。決勝ではファンから期待された安保瑠輝也戦を実現。1Rは進化したボクシングテクニックを見せる安保が手数で上回るが、2Rから更に圧力を強め、3Rには強烈な左ボディフック、左の三日月蹴りで3度のダウンを奪ってKO勝利した。
文句無しの王座戴冠となった野杁は「ホッとしている部分はあるけど、ここがゴールじゃないので、次に向かって頑張っていきたい」と早くも前を向いた。1度敗戦を喫しているジョーダン・ピケオーはじめ、外国人選手撃破が野杁の今後の使命となる。
トーナメントを振り返って「1回戦、準決勝はレベルの差を見せつけないといけない相手でそういった内容を示すことが出来た。瑠輝也との決勝はやっていて楽しかったですね。本当に強くなったなと戦いながら思っていました」という。決勝で対戦した安保は、野杁自身少年時代から知るファイターだ。
決勝の安保戦については「3Rかけて倒し切ることがテーマだった。そこはKOできたので良かった。ボディかローで倒すと戦う前から決めていた。(安保は)近い距離で戦ってくれないと思っていて、どんどん圧力かけてカーフを蹴ってボディを狙う作戦でした」と語る。その作戦通り、3Rで安保をマットに沈めた。
序盤の印象では安保が上回っていたようにも見せたが、安保に攻撃を出させたことも野杁の作戦通りだった。「そうすることで、相手は調子に乗るというか勢いづくと思う。そういう時こそ(攻撃が)入りやすかったり油断が生まれたりする。判定まで行くつもりはなくて1、2Rはくれてやるぞくらいだった」と、3Rでフィニッシュすることを決めており、序盤の安保の打撃に焦りは全くなかった。
安保の打撃については「パンチも重かったし、倒しにくる姿勢が見えたのでそういうところを含めて楽しかったです。ここ最近勝負してくれる選手がいなかったので貰ってなかった。(安保の)パンチもいいパンチが当たっていた。別に倒れる感じではなかった。ハッサンやピケオーに比べたら大丈夫でした」と話した。
実は試合前に野杁は、足の筋断裂を起こしていた。怪我の治療を行いながら、パンチのみのミットなどで練習をしたこともあり、走ることが出来るようになったのは1週間前とのことだ。そのような中でのトーナメント完全優勝はさすがである。「このベルトと共に進化して強くなっていきたい。これからも期待してください」と笑顔でファンに呼びかけた。
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